昨今では、誰でも手軽にネットショップがオープンできるようになりました。個人事業主として独立をする方をはじめ、副業としても人気があります。好きな商品を販売して利益を上げるネットショップ運営は、今にわかに人気が出ている職業のひとつです。
そんなネットショップですが、いざ運営するとなると必要な業務がたくさんあるため、開店する前に必要となる知識を蓄えておいたほうが良いでしょう。
早く売上を軌道に乗せるため、十分に学習しておくことをおすすめします。
この記事では、ネットショップを始める前に読んでおきたいおすすめの本を7冊を紹介します。紹介する全ての本を読破する必要はありませんが、気になった本を手にとって、ネットショップの知識をみにつけておきましょう。
編集者
JPholic株式会社 ECNOW 編集部
ECNOWはJPholic株式会社が運営する、
ネットショップ情報メディアです。
30社を超えるECコンサルティング実績や自社ECの運営経験をもとに、
「これからECをはじめる」「ECをいまよりもっと活用したい」という声にお応えします。
- まずはEC NOWの記事を確認
- ネットショップを始める前に読んでおきたい本はこの7冊!
- 1. 説明が丁寧で画像も豊富【 無料で始めるネットショップ 作成&運営&集客が全部わかる! 】
- 2. 初心者に寄り添った内容【 現場のプロがやさしく書いたネットショップ運営の教科書 】
- 3. 自宅でネットショップを開業したいかたにおすすめ【 おうちネットショップ 】
- 4. レベル別の知識が吸収できる【 ネットショップ運営 攻略大全 】
- 5. 「儲からない…」からの卒業【 楽天にもAmazonにも頼らない!自力でドカンと売上が伸びるネットショップの鉄則 】
- 6. 教科書的に使える一冊【 売れるネットショップ開業・運営 eコマース担当者・店長が身につけておくべき新・100の法則 】
- 7.カリスマコピーライターが教える【 ポチらせる文章術 】
- おすすめの本の選びかたとインプット方法
- まとめ
まずはEC NOWの記事を確認
これからネットショップの開業を目指す方に、読んでおいていただきたいEC NOWの記事2つを紹介します。
まずは、多くの方が頭を悩ます「ネットショップは1人でも運営できるのか?」という悩みについてお答えする記事です。
次に紹介するのは「ネットショップの日々の業務内容と必要なスキル」についてです。こちらで、実際にネットショップの運営を開始したあとの仕事のイメージを固めることができます。
紹介するネットショップの本とあわせて確認することで、ネットショップ事業の理解を深めていただけるはずです。
ネットショップを始める前に読んでおきたい本はこの7冊!
ネットショップ開業前の準備として、ネットショップ運営に関わる知識を吸収しておきたいところです。現在ネットショップ・ECに関するWEBメディアも充実してきていますが、体系的に学べて、なおかつ手元に残しておける本は、やはり有用な学習素材です。
今回の記事でご紹介するのは、以下の7冊となります。
- 無料で始めるネットショップ 作成&運営&集客が全部わかる!
- 現場のプロがやさしく書いたネットショップ運営の教科書
- おうちネットショップ
- ネットショップ運営 攻略大全
- 楽天にもAmazonにも頼らない!自力でドカンと売上が伸びるネットショップの鉄則
- 売れるネットショップ開業・運営 eコマース担当者・店長が身につけておくべき新・100の法則
- ポチらせる文章術
「それぞれの本の概要」と「どういったかたにおすすめなのか」を紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
1. 説明が丁寧で画像も豊富【 無料で始めるネットショップ 作成&運営&集客が全部わかる! 】
主にBASEを使ったネットショップの作成方法が書かれた本です。説明が丁寧で画像も豊富なので初心者にもわかりやすく、理解しやすい一冊となっています。
例えばハンドメイド輸入商品などを小規模で販売したい場合は、この一冊でひと通りのことがわかるでしょう。ネットショップの作成方法から運営・集客の仕方までもが網羅されているので、はじめの一歩にふさわしい本となっています。
ネットショップを開設すること自体は、インターネットの知識があれば誰でも簡単におこなえるようになりました。
問題はネットショップの運営や集客の方法です。運営と集客の知識がなければ、売上は上がりません。出品しただけで売れるような商品は稀です。この本には、運営方法や集客の仕方、また在庫管理や顧客対応などの実務的な方法についても記載されています。
ただし、BASEでの出店を検討していないかたにとっては不向きの本といえます。「無料で始めるネットショップ 作成&運営&集客が全部わかる!」は、いわばBASEの解説本のような位置付けなので、BASE以外でネットショップの運営を考えているのであれば参考にならない可能性があります。
「ネットショップの基本や仕組みを知りたい」「基本の知識を付けたい」「BASEで出店を検討している」というかたに、この本はおすすめです。
こんな方におすすめの本
- BASEでネットショップを開こうと考えている
- ネットショップ初心者
- インターネットの知識があまりない
2. 初心者に寄り添った内容【 現場のプロがやさしく書いたネットショップ運営の教科書 】
現役コンサルタントが、とにかくやさしくネットショップ運営についてまとめた一冊です。ネットショップの立ち上げについてから書かれているので、これからネットショップをはじめようとしている方にぴったりの内容といえるでしょう。
また、売上が伸び悩んでいる小規模ショップオーナーの方にとっても、知識やノウハウを吸収できる内容となっています。効率化や売上アップを狙うオーナーにとって、有意義な内容が書かれているでしょう。
チームでネットショップを運営している場合は、この本をバイブルのようにしておくと良いでしょう。基礎的な内容が中心となっているため、ネットショップ初心者から脱して、中級者へステップアップするために役立つ本です。
注意点としては、すでに長年ネットショップを運営していて一定の知識があるという方には物足りない内容となっていることです。基礎について徹底的に書かれているので、上級者へのステップアップを考えているかたにとっては不向きな一冊となっています。
「ネットショップをはじめる前に基礎をしっかり固めたい」「知識を体系的に学んでスタートを安定させたい」と考えている方におすすめできる一冊です。
こんな方におすすめの本
- ネットショップ初心者
- チームでネットショップを運営する
- ネットショップ運営を基礎からしっかり学びたい
3. 自宅でネットショップを開業したいかたにおすすめ【 おうちネットショップ 】
ネットショップの良いところは、場所や時間を制限されずに運営できることです。「おうちネットショップ」では、個人が在宅でネットショップを運営する際に役立つ本となっています。「物を売った経験がない」「パソコンに慣れていない」「副業を初めてする」という方にうってつけの一冊です。
最初の一歩を応援する本となっているので、これからネットショップを開業する方や、パソコンの知識が少ない方におすすめです。しかしその分、基礎的な内容がほとんどとなっているので、人によっては物足りない内容となってしまう可能性があります。またBASEを使ったネットショップ運営となっていますので、BASE以外で出店を考えているかたにはおすすめできません。
とにかく自宅から出ずにネットショップを運営したいという方や、外に出ずに副業がしたいと思っている方におすすめの本が「おうちネットショップ」です。
こんな方におすすめの本
- 自宅から出ずに副業がしたい
- 手軽にネットショップがしたい
- BASEでネットショップを運営したい
4. レベル別の知識が吸収できる【 ネットショップ運営 攻略大全 】
初級編、中級編、上級編と分かれて知識を吸収できるのが「ネットショップ運営 攻略大全」です。これからネットショップをはじめようとしているかたはもちろんのこと、売上を伸ばしたいという方、チームリーダーの方にも必読の本となっています。経営コンサルタントの筆者による一冊で、非常に分かりやすくポイントがまとめられています。
具体的な運営方法はもちろんのこと、マーケティングやセールスの手法についても記載されています。デザインやキャッチコピー、動画コンテンツ、SNSなどの活用は、ネットショップを成長させるのに必須です。運営初期の段階でこれらの施策をおこなっておけば、ネットショップの順調な成長に繋がるでしょう。
「ネットショップ運営 攻略大全」は、網羅的に知識が紹介されています。上級者も満足の一冊なのですが、人によっては難しいと感じる可能性もあるでしょう。パソコンやスマホ、YouTubeやSNSに慣れていないかたの場合、初期学習に苦労するかもしれません。
しかしその分長く使える本となっていますので、一冊持っておいて損はないでしょう。
こんな方におすすめの本
- 初心者〜上級者の知識を網羅したい
- パソコンやネットショップに抵抗がない
- 長く読めるバイブルを欲している
5. 「儲からない…」からの卒業【 楽天にもAmazonにも頼らない!自力でドカンと売上が伸びるネットショップの鉄則 】
近年、モール型ECの出店・運営は厳しさを増しています。広告費や利用料が上がったり、参入社数も増えて価格競争が激しくなっていったためです。そのため、商品は売れても利益が少ない(=儲からない)状態になっているネットショップオーナーが増えつつあります。
「楽天にもAmazonにも頼らない!自力でドカンと売上が伸びるネットショップの鉄則」には、自社ECサイトを運営するために必要な初級から上級までの知識やノウハウが満載です。
ただし、まったくの初心者でパソコンやネットショップの知識が少ない場合、この本の内容は難しいと感じるかもしれません。そのためネットショップをこれから始める方は、一読して将来のビジョンを思い描いておき、未来のための知識をインプットしておくと良いでしょう。
月商段階別で構成が分けられているので、こちらの本を読んでいれば売上を伸ばし続けられるというモチベーションにも繋がります。
こんなかたにおすすめの本
- 自社ECサイトの運営を考えている
- モール型ECの運営に悩んでいる
- 本気で売上を伸ばしたい
- コツコツ初級から学んでいきたい
6. 教科書的に使える一冊【 売れるネットショップ開業・運営 eコマース担当者・店長が身につけておくべき新・100の法則 】
2010年に出版された少し古い本ながら、ネットショップを運営するための基本的な考えかたが網羅的にまとめられた良書です。ECの戦略や施策に困ったときのレファレンスブックとしても活躍します。
本書では、ネットショップを商品タイプ別に4つに分類し、各タイプごとの説明と運営戦略を解説してくれているほか、「集客」「接客」「追客」とネットショップ運営のフローごとの施策が丁寧に説明されています。
紹介される施策は「重要度」「緊急度」の尺度が示されているため、優先度の高い項目からチェックしていくことをおすすめします。
こんな方におすすめの本
- ネットショップ運営のバイブルが欲しい
- 自社のネットショップの戦略や施策に迷っているた
- 効率的にネットショップを運営した
7.カリスマコピーライターが教える【 ポチらせる文章術 】
ネットショップで商品を売るためには、さまざまなテクニックが必要です。そのひとつが、コピーライティング。商品の魅力を伝え、購入を促すためには「買わせる文章」が必要となってきます。この本では、商品を買わせるにはどのような文章を書けば良いのかがまとめられています。
文章作成やコピーライティングのノウハウが活きるのは、商品説明だけには止まりません。ブログやお店の紹介、SNSなどでも活用できます。ブログで集客をおこなったり、お店の魅力を伝えたりすることにより、商品が売れる可能性がアップするでしょう。
コピーライティングで有名な本といえば、ケープルズの「ザ・コピーライティング」というものがありますが、「ポチらせる文章術」は「ザ・コピーライティング」の進化版といっても良いでしょう。ケープルズの「ザ・コピーライティング」に書かれている内容は、SNSのない時代のものであり、またアメリカでの事例が紹介されています。そのため、現代の日本では応用しきれないもの、参考にできないものがあるのです。その点「ポチらせる文章術」は、現代の日本に沿ったコピーライティングが学べます。
有名な商品や魅力的な企業には、必ずといっていいほど魅力的なキャッチコピーが付けられています。ぜひコピーライティングを学んで、商品やブランドの価値を高めていきましょう。
こんなかたにおすすめの本
- 文章作成が苦手
- 売るための方法がわからない
- ブログやSNSで販促をおこないたい
おすすめの本の選びかたとインプット方法
ネットショップを運営する際、必要最低限の知識は本でインプットできます。しかし、ただやみくもに本を選んでいてはいけません。「どんな商品を売るのか」「モールか自社ECか」などショップの特性ごとに選ぶべき本は異なります。
もちろん本を読んだだけで売上が上がることはありません。本で効率良くインプットをおこなったら、素早くアウトプットをおこない、いち早く売上に反映させていきましょう。
おすすめの本の選びかた
本を選ぶ際には、まず自分のネットショップの弱点を探ることから初めましょう。例えば「とりあえずネットショップをはじめてみたけれど、手詰まりになっている」というかたは、初級から学び直したほうが良いかもしれません。逆に軌道に乗っているのであれば、初級をあえて学び直す必要はありません。
また、文章能力に自信がないから写真にこだわっているネットショップもたくさんあります。もちろん写真にこだわるのは良いことですが、今以上に売上を伸ばすのであれば「刺さる文章」も必要になってくるでしょう。そのような場合は、コピーライティングの本などを読み、学習することが必要になります。
弱点を見つけて解消することにより、ネットショップは成長していきます。まずは自社の分析をして、足りない知識を本で解消していってください。
おすすめのインプット方法
本で学習をしてインプットする際は、必ず「実践」を大事にしましょう。学んだことは、すぐに行動に移し、ネットショップに反映させてください。
例えばコピーライティングを学んだら、商品説明やキャッチコピーを変えてみましょう。すぐに良い文章が書けなくても問題はありません。実践に移すことを繰り返せば実力がつき、良い文章がどんどん書けるようになるでしょう。また、文章能力がつけば、ブログを書くこともできるようになります。ブログは自社商品を広めるための有効な戦術です。ブログで集客をして商品のキャッチコピーで購入を後押しすれば、しっかりコピーライティングの力が身に付いているという証拠になります。
以上のように、インプットをしたらすぐに実践に移すということをおすすめしたいです。ただ知識として仕入れても、売上は上がりません。実践して試行錯誤を繰り返し、だんだんとレベルアップしていきましょう。
まとめ
今回紹介した本は、これからネットショップを運営しようと考えている人向けです。しかし、それだけではありません。中には長く愛読できるものもあるので、教科書のように使ってもらうのも良いでしょう。チームでネットショップを運営するとなれば、認識や意識、目標を合わせることも大切です。その際には、教科書のような本をひとつ共有しておくことも効果的です。
注意点としては、ネットショップを始めとしたサービスは、絶えず変化を繰り返しているところです。そのため、知識は常にアップデートを繰り返していかなければいけません。今本で仕入れた情報は、一年後には覆ってしまっている可能性もあるのです。
そのため、絶えず新しい情報を仕入れるようにしてください。本を読んで知識を付けても満足せず、また新しい本などを読んで常に最新情報をインプットしておくようにしましょう。