EC(ネットショップ)もSNS活用は必須!?成功事例4選

EC(ネットショップ)をいまからはじめる

2020年から続くコロナ禍によって、ECサイトにも大きな変化が起きています。

外出が著しく減少したことにより、ネットショッピングを活用する人が増え、公益社団法人日本通信販売協会が発表する2020年度(2020年4月―2021年3月)の通販売上高は前年と比べ20.1%も増えています。

EC市場の競争がますます激化する近年では、集客や販売促進にSNSを活用することが重要だといえます。とはいえ、SNSを活用したECサイト運営がイメージできない方も多いのではないでしょうか?

この記事では、ECサイト運営でSNSを活用する必要性やメリット、成功事例を紹介します。今もなお利用者が増加しているSNSをうまく活用するためにも、ぜひ参考にしてみてください。

編集者

JPholic株式会社 ECNOW 編集部

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ECサイト運営でSNSを活用すべき2つの理由

ECサイト運営でSNSを活用すべき2つの理由

現代のECサイト運営において、集客や売上を上げるにはSNS活用が欠かせません。それでは、なぜECサイト運営にSNSを活用すべきなのか2つの理由を解説します。

1.SNSの利用者が増えている

TwitterやInstagramをはじめ、さまざまなSNSにおいて年々利用者が増加しています。

SNS利用者の増加によって、多くの見込み客へアプローチできるようになり、ビジネスにおけるSNS活用の重要性が高まってきています。

SNSの普及により、消費者の購買行動における意思決定が大きく変化しました。従来では、消費者はテレビや雑誌などのマスメディアから商品に関する情報を得ていましたが、現在ではSNSからトレンドや新商品の情報を得る機会が増えています。

SNS上の口コミや評判を見てから、商品やサービスを購入する消費者も多いのが現状です。コロナ禍によりECサイト利用者が増えており、SNSをうまく活用できれば、さらなる集客や売上の向上につながるでしょう。

2.拡散力が高い

拡散力の高さは、SNSの大きな強みです。FacebookやTwitter、Instagramなどプラットフォームは多岐にわたりますが、すべてにおいて投稿が共有されやすい特徴を持っています。

自店の情報や商品の写真をSNS上に投稿し、多くの人に共有してもらえれば、ブランドの認知度アップが可能です。広告やコンテンツ制作などの集客施策に比べて拡散性が高いので、立ち上げてから間もないショップの場合でも一気に認知してもらえる可能性があります。

ECサイト運営でSNSを活用する4つのメリット

ECサイト運営でSNSを活用する4つのメリット

ECサイトで集客や売上を増やすにはSNSの活用が非常に重要ですが、具体的には以下のようなメリットがあります。

  1. 無料で情報を発信できる
  2. 新規顧客やリピーター獲得につながる
  3. ECサイトへ誘導できる
  4. ブランドの認知度を上げられる

ECサイト運営でSNSの効果を十分に得るためにも、まずはメリットをしっかりと把握しておきましょう。それでは、ECサイト運営でSNSを活用するメリットを4つ紹介します。

1.無料で情報を発信できる

広告やコンテンツ制作とSNSの大きな違いは、集客にかかる費用です。インターネット広告の場合、一般的には多くの費用がかかります。

一方、ECサイトでSNSを活用する際には、ビジネス用の自社アカウントを開設する必要があるものの、無料で情報の発信が可能です。SNS広告やインフルエンサーマーケティングでは、別途で費用がかかりますが、情報発信や情報収集として活用する分にはお金がかかりません。

投稿内容の自由度も高いため、ユーザーにアプローチする方法として非常に効果的といえます。

2.新規顧客やリピーター獲得につながる

SNSを活用すれば、見込み客となるユーザーと直接コミュニケーションが取れます。ユーザーからもらった質問やコメントに丁寧な対応をし、有益な情報を発信し続ければブランドの信頼性が高まり、新規顧客やリピーターの獲得につながるでしょう。

SNS上でイベントを実施したり、お得な情報を発信したりすれば、商品に必要性を感じていなかった潜在的な顧客を自社のECサイトへ集めることもできます。既存顧客の投稿にいいねを付けたり、コメントしたりすれば、ユーザーとの距離が縮まり、親近感を抱いてもらえるでしょう。

SNS上でおこなった既存顧客とのやり取りがユーザーの目に留まれば、それが集客の呼び水になり、新規顧客の獲得につながります。閉鎖的かつ一方通行的なダイレクトメッセージと比べて、オープンかつ双方向で情報をやりとりできるのがSNSの強みです。

3.ECサイトへ誘導できる

SNSでは、さまざまなウェブサイトのURLを設置できます。したがって、自社ECサイトのURLを設置すれば、SNSを利用した誘導が可能です。

おすすめの商品ページやキャンペーンページ、収益性が高いページへうまく誘導できれば、売上アップにつながります。注意点としては、やみくもにURLをSNSに張り付けてしまうとユーザーに不信感を与える可能性があるため、関連する投稿に限定するなど自然に誘導できる工夫が必要です。

4.ブランドの認知度を上げられる

SNSで公式アカウントを作成し、定期的に情報を発信すれば、商品だけでなくブランドの認知度を上げられます。自社が扱う商品をはじめ、ブランドイメージやブランドメッセージ、社会活動をSNSで発信すれば、効果的な自社ブランディングが可能です。

うまく自社ブランディングができれば、コアなファンの獲得にもつながります。自社ブランドのファンを増やすことで、さらなる売上アップが見込めるでしょう。

ECサイトで活用する代表的な4つのSNS

ECサイトで活用する代表的な4つのSNS

ECサイトで活用する主なSNSは、Facebook・Twitter・Instagram・LINEです。近年では、YouTubeをはじめ、TikTokといった動画による情報発信も増えています。

各SNSにはそれぞれ特徴があり、その特徴にあわせて投稿内容を変えることが大切です。ここでは、代表的なSNSであるFacebook・Twitter・Instagram・LINEの特徴を紹介します。

1.Facebook

Facebook(フェイスブック)では、ユーザーが実名で登録しており、企業アカウントも多数あるため、真面目な長文の投稿が多い傾向にあります。ほかのSNSに比べて長文で投稿できるため、ユーザーに対してブランドや商品の詳しい解説が可能です。

Facebookにはショップ機能があり、ECサイトの商品をカタログ登録すると、FacebookをECサイトとして活用できます。年齢や性別、職業や興味などが集まったビッグデータを使用し、精度の高い広告配信ができる点が、Facebookの大きな強みです。

Facebookには「いいね」機能が搭載してあるため投稿を共有してもらえますが、Twitterほどの拡散力はありません。したがって、新規顧客の獲得よりも、既存顧客のサポートにむいたSNSといえます。

2.Twitter

Twitter(ツイッター)は、投稿できる文字数が140字と制限があるため、長文での情報発信ができませんが、リアルタイム性や拡散性が高いSNSです。爆発的な拡散を指す「バズる」という現象は、一般的にTwitterのリツイート機能によって生まれます。

高い拡散力によって、フォロワー以外にも情報を届けやすい利点があるものの、反対にインパクトが強く投稿が炎上しやすいリスクもあるのもTwitterの特徴です。投稿に対してコメントをもらいやすいため、ユーザーとコミュニケーションを取りやすいSNSといえます。

イベントの告知やクーポンの配布、アンケートなどによく使用されるプラットフォームです。

3.Instagram

Instagram(インスタグラム)は、投稿してから24時間で消える「ストーリー」や、ライブ配信できる「インスタライブ」など、SNS世代にあった機能が豊富なSNSです。Instagramでは、過去の投稿をまとめて閲覧できるため、Twitterのように過去の投稿が埋もれづらいことも特徴のひとつです。。

したがって、Instagramによる集客では一貫性のある投稿が必要になります。ECサイト向けのショッピング機能では、Instagram上の投稿からECサイトへ誘導できるため、そのまま購入につなげることが可能です。

自社アカウントのプロフィール画面に商品カタログを作成できるため、訪れたユーザーが商品をみつけ、購入するまでの導線を簡単に作成できます。Instagramは写真による投稿がメインのため、商品のビジュアルで訴求できる、美容やアパレル、雑貨などを扱う企業に適したSNSです。

4.LINE

LINE(ライン)は、月間利用者数が8000万人以上と国内の多くの人が使用しているSNSです。LINEには「LINE公式アカウント」機能があり、企業アカウントとしてユーザーと直接ながり、情報を能動的に共有できます。

LINEマンガやLINEニュースなど、さまざまなサービス上で広告を配信できるサービスも利用可能です。LINEはコミュニケーションを取る機能を持つSNSのため、ユーザーに対して個別でメッセージを送ると読んでもらえる確率が非常に高くなります。

ECサイト運営にSNSを活用した成功事例4選

ECサイト運営にSNSを活用した成功事例4選

ECサイトの集客や売上アップにSNS活用が重要なことはわかっても、実際にどのような取り組みをすればよいのかイメージしにくい方もいるでしょう。そこで、実際にSNSを活用した事例を知り、自社ECサイトをどのようにしたいのかイメージしましょう。

それでは、ECサイト運営にFacebook・Twitter・Instagram・LINEを活用した成功事例を4つ紹介します。

Facebookを活用した成功事例:イトーヨーカドー

Facebookを活用した成功事例:イトーヨーカドー

スーパー業界の大手であるイトーヨーカドーでは、Facebookを活用してキャンペーン情報やおすすめの新商品に関する情報を配信しています。Facebookでは、写真や動画、長文などさまざまなコンテンツを載せられるため、ほかのSNSに比べて投稿をしっかりと読んでもらうことが可能です。

ネット通販限定で商品やキャンペーンを紹介している点は、参考にしたいポイントです。販売場所を限定すると、ECサイトへの遷移率は自然と上がるでしょう。

SNS投稿による商品情報の配信方法は他社と同じでも、戦略次第ではECサイトへの集客力が変わります。イトーヨーカドーのようにネット通販に限定し、ECサイトへうまく誘導できれば、さらなる売上アップが見込めるはずです。

参照:イトーヨーカドー|Facebook

Twitterを活用した成功事例:ユニクロ

Twitterを活用した成功事例:ユニクロ

国内だけでなく世界的に有名なファッションブランドであるユニクロでは、Twitterを活用して最新のファッションアイテム情報を配信し、自社ECサイトへ誘導しています。複数のコーディネートを提案し、投稿を閲覧したユーザーに商品を使用している場面をイメージさせ、興味を引き立てている方法は、参考にしたいポイントです。

ユニクロは、Twitter上でECサイトのURLを貼った自社の折り込みチラシを配信し、デメリットである140字という文字制限をうまくカバーしています。さらに、ポケモンやスヌーピーなど人気キャラクターとコラボした商品を開発し、販売予告することでユーザーの興味を引き立てる集客も特徴のひとつです。

爆発的に拡散される可能性があるTwitterを活用し、ユーザーの共感を得られる投稿により話題性を生み出しながら、ECサイトの集客と売上アップにつなげています。

参照:ユニクロ|Twitter

Instagramを活用した成功事例:ニトリ

Instagramを活用した成功事例:ニトリ

数多くのインテリア製品を販売しているニトリは、Instagramのフォロワーが2021年12月時点で131万人と非常に人気のアカウントです。ECサイトと相性がよいInstagramのショッピング機能をうまく活用し、自社ECサイトへ多くのユーザーを誘導しています。

Instagramのプロフィールにはショッピングタグ(バックアイコン)が追加してあり、タップすると販売製品のカタログが表示される仕組みです。投稿内容はインテリアコーディネートを写真で紹介しつつ、ショッピングタグを添付。

気になる商品をみつけたユーザーが、そのままECサイトへ遷移できる工夫をしています。

参照:ニトリ| Instagram

LINEを活用した成功事例:楽天

LINEを活用した成功事例:楽天

大手ECモールを運営している楽天は、LINEでポイントプレゼント企画を多く実施しています。公式LINEアカウントを追加したユーザーに対して、ポイント情報やLINEスタンプ配信情報など、お得な情報を配信。

楽天は、AmazonやYahoo!ショッピングなどほかの大手ECモールと激しい競争をおこなっています。そこで、自社ECサイトを利用してもらうために、商品情報ではなく、キャンペーン情報やLINEスタンプを配信し、自社ブランドの印象を強めている点が楽天の特徴です。

激しい競争に勝つためのブランディング戦略として、楽天ではLINEを活用しています。

参照:楽天市場|LINE@

ECサイトの集客でSNSを活用する際の注意点

ECサイトの集客でSNSを活用する際の注意点

ECサイト運営でSNSを活用する際には、以下のポイントに注意しましょう。

  • 効果を得るまで時間がかかる
  • 炎上やステマに気をつける

それでは、各ポイントを解説します。

効果を得られるまでに時間がかかる

すべてのSNSにおいて、効果を得られるまでに時間がかかる点は覚えておきましょう。基本的に、まずは自社アカウントのフォロワーを増やす必要があります。

とはいえ、よほど有名なブランドがあり高い知名度を持たない限り、公式アカウントを開設してすぐにフォロワーが増えることはありません。フォロワーを増やし、ブランドの認知度を上げるには、地道に投稿し続ける必要があります。

投稿数と投稿頻度が多いほど、自社ブランドや商品の露出機会が増え、認知度が上がるため、計画性と継続性が大切です。

炎上に気をつける

SNSでの炎上は、思わぬ投稿や言動が原因となる場合があります。SNSの公式アカウントが炎上すると、多くのユーザーから企業への信頼を失いかねません。

炎上は、SNS担当者が持つリテラシーの低さにより、ユーザーへの配慮ができていない場合に起こりやすいです。ECサイト運営でSNSを活用する際には、リテラシーの高い人材を担当者にする必要があります。

ECサイト運営においてSNS活用は必須

ECサイト運営においてSNS活用は必須

この記事では、ECサイト運営でSNSを活用する必要性やメリット、成功事例を紹介しました。SNSをうまく活用できれば、拡散力の高さやユーザーへのアプローチ力により、これまで以上の集客や売上アップが見込めます。

大手ECモールに比べて、自社ECサイトの立ち上げ初期は集客に苦戦するはずです。ECサイト運営を成功させるためにも、SNSをうまく活用しましょう。

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