ECサイトの決済方法を徹底比較|種類・選び方・導入コストまで解説

ECサイトの決済方法を徹底比較|種類・選び方・導入コストまで解説

ECサイトで「どの決済方法を導入すればいいか」と悩んでいませんか?決済は購入の最終ステップであり、ここで顧客が離脱するかどうかが売上に直結します。

実際に、SBペイメントサービスの調査(2021年)では、「希望の決済方法がなかったため購入をやめた」と回答した人が57.1% にのぼっています。つまり、対応していない決済方法が1つあるだけで、潜在顧客の半数以上を取りこぼす可能性があるということです。

この記事では、ECサイトで主流となっている決済方法の種類と特徴、ターゲット別の選び方、コスト比較、代行会社選びのポイントまでを体系的に解説します。

編集者
JPholic株式会社 ECNOW 編集部
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目次

ECサイトで導入すべき決済方法の種類と特徴

ECサイトに実装できる決済方法は多岐にわたります。それぞれの特徴を理解したうえで、自社のターゲット・商材に合ったものを選びましょう。

クレジットカード決済

ECサイトにおけるオンライン決済の主力です。総務省「通信利用動向調査(2020年)」によれば、ネット購入時の決済手段として全体の75%がクレジットカードを選択。利用率・認知度ともに最も高く、最優先で導入を検討すべき手段です。

ネットショップ側にとっても、代金未回収リスクが低く、入金サイクルが安定しているため資金計画が立てやすいメリットがあります。**手数料の目安は決済金額の3〜5%**です。

コンビニ決済

「前払い方式」と「後払い方式」の2種類があります。前払いは入金確認後に発送するため未払いリスクがなく、後払いは商品受け取り後に決済するため顧客の安心感につながります。

クレジットカード非保有者でも利用できる点が最大のメリットです。1件あたり150〜300円程度の手数料がかかります。銀行振込と異なり、入金確認がほぼリアルタイムで行える点も運営側には便利です。

代金引換決済(代引き)

配達時に配送業者へ代金を支払う決済方法で、ヤマト運輸・佐川急便・日本郵便などが対応しています。クレジットカードを持たない層やオンライン決済に抵抗がある層から根強い支持があります。

一方で、受け取り拒否による返品リスクがあるほか、1件あたり300円〜の手数料に加えて配送会社への支払いも発生します。高額商品や初回購入者に対して有効なオプションです。

銀行振込・振替

歴史ある主要決済手段のひとつです。ネットバンキングの普及により24時間振込が可能になり、ネット銀行同士であればリアルタイムで着金確認もできます。ただし顧客側の手間が大きく、決済完了までのリードタイムが長くなる傾向があります。高額・法人向け取引で選ばれることが多いです。

キャリア決済

NTTドコモ・SoftBank・auの携帯キャリアIDを使って決済し、毎月の通信料金と合算して請求される仕組みです。クレジットカード不要・個人情報入力不要という手軽さから、学生・10〜20代の若年層に特に人気があります。ただしキャリアごとのシステム導入費用が発生します。

後払い決済(BNPL)

商品受け取り後に、コンビニや銀行振込などで支払う方式です。「NP後払い」「Paidy」などのサービスが代表的で、近年はBNPL(Buy Now Pay Later)として世界的にも拡大しているカテゴリです。

顧客メリットは3点あります。クレジットカードの不正利用リスクがない、商品確認後に支払えるため安心感がある、支払いのタイミングを自分で選べる。これらの理由から、ECサイトへの初回来訪者の不安を取り除くうえで効果的な決済手段です。

外部ID決済(Amazon Pay・楽天ペイなど)

Amazon・楽天などの外部サービスに登録済みの配送先・カード情報を使って決済できる方式です。顧客が新たに情報を入力する手間がなくなるため、チェックアウトの離脱率低下に直接貢献します。ECサイトに未登録のユーザーでも既存IDで購入できるため、新規獲得にも有効です。

QRコード決済(PayPay・LINE Payなど)

日本国内のQRコード決済の利用者数は急増しており、PayPayのユーザー数は2024年時点で6,500万人を突破しています(PayPay公式発表)。スマートフォンネイティブなユーザーを中心に需要が高く、とくに20〜40代の幅広い層に浸透しています。実店舗とECサイトを併用している事業者にとっては、統一した決済体験を提供できる点もメリットです。

決済方法はターゲット・商材によって最適解が変わる

すべての決済方法を導入する必要はありません。それよりも「誰が、何を、どのように買うか」を軸に優先度を絞り込むほうが、コストと顧客体験のバランスが取れます。

ターゲット優先すべき決済方法
10〜20代・学生キャリア決済、後払い(Paidy等)、QRコード決済
30〜50代・ビジネス層クレジットカード、外部ID決済(Amazon Pay等)
60代以上・シニア層代引き、コンビニ決済、銀行振込
初回購入者後払い決済(安心感の担保)
高額商品購入者銀行振込、後払い(分割払い型BNPL)

重要なのは「誰がお金を払うか」を正確に想定することです。例えば子ども向け商品であっても、実際に決済するのは親であるケースが多く、この場合は親世代に馴染みのある決済手段が有効になります。

また、選択肢が多すぎると「どれを使えばいいかわからない」という顧客の迷いを生みます。導入する決済方法は必要十分に絞り、チェックアウト画面をシンプルに保つことも購買率向上につながります。

決済代行会社を選ぶ際のチェックポイント

決済方法の導入には決済代行会社を通じるのが一般的です。手数料の安さだけで選ぶと、入金遅延・セキュリティリスク・サポート不足といった問題が後から顕在化することがあります。以下の観点で比較してください。

セキュリティ体制: PCI DSSへの準拠状況、3Dセキュア2.0への対応、不正利用検知の仕組みが整っているかを確認します。カード情報の漏洩はショップの信頼を一瞬で失います。

サポート体制: ECサイトは年中無休・24時間稼働が前提です。決済トラブルが発生した際、いつでも対応してもらえるかは重要な選定基準です。問い合わせ前の事前確認として、電話・チャット・メールのどの手段で、何時まで対応可能かを確認しましょう。

対応決済手段の幅: 1社の決済代行会社でカード・コンビニ・後払い・QRコードなど複数手段をまとめて導入できると、管理コストが下がります。

利用しているASP・プラットフォームとの互換性: ShopifyやMakeshop、カラーミーショップなど、利用しているEC構築プラットフォームによって接続できる決済代行会社が異なります。標準連携の範囲外の決済方法を導入しようとすると、カスタマイズ開発費が発生することがあるため、事前確認が必須です。

導入コストの考え方

決済方法の導入には「初期費用」と「ランニングコスト」の2軸で試算することが重要です。

初期費用(システム導入費)は、決済代行会社や決済の種類によって無料〜数十万円まで幅があります。ランニングコストは主に「月額利用料」と「決済手数料(取引額の%または固定額)」で構成されます。

一見して手数料率が低い会社でも月額固定費が高い場合、取引件数が少ない段階では割高になることがあります。逆に月額固定費ゼロでも、手数料率が高ければ売上拡大とともにコストが増大します。想定取引件数・平均客単価をもとに中長期でシミュレーションして比較することを推奨します。

まとめ

ECサイトの決済方法選びは「とりあえず主流を全部入れる」でも「最低限だけでいい」でもなく、ターゲットと商材に合わせた戦略的な設計が求められます。

特に押さえておくべきポイントは次のとおりです。クレジットカードは必須で、そこに自社のターゲット層が使いやすい決済手段を加える形が基本設計です。初回購入者の不安解消には後払い決済が有効で、若年層への訴求にはキャリア決済やQRコード決済が効果的です。コスト検討は初期費用だけでなく、取引件数・客単価をもとにした中長期シミュレーションで行いましょう。

決済体験の最適化はそれ自体が顧客満足度・リピート率・CVRに影響する重要な施策です。導入後も定期的に決済データを分析し、どの手段が使われているか・どこで離脱が起きているかを確認することで、継続的な改善につなげてください。

ECサイトの設計・決済まわりの構成についてお悩みの方は、専門家への相談も選択肢のひとつです。

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この記事を書いた人

ECNOW編集部は、EC・デジタルマーケティングの実務に携わってきたJPholic株式会社のメンバーで構成された編集チームです。

楽天・Shopify・自社EC・広告運用・CRM・越境ECなど、現場で得た一次情報をもとに、実践的なECノウハウを発信しています。

理論やトレンドに偏らず、売上改善や運営のリアルな課題に向き合う視点を大切にしながら、EC担当者・事業者にとって「使える情報」を分かりやすく届けることを目指しています。

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