ネットショップを始めるなら知っておきたい配送方法の種類と特徴

ネットショップの配送方法EC(ネットショップ)をいまからはじめる

ネットショップの悩みのタネとなる配送の問題。良い配送方法を選ぶことで、経費削減や、顧客満足度が上がりますが、いろいろな種類の配送方法があり、迷ってしまう方も多いと思います。

今回の記事では、ネットショップでよく使う配送業者や、配送の種類・特徴・料金について解説します。

編集者

JPholic株式会社 ECNOW 編集部

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ネットショップで重要な配送

ネットショップで重要な配送

ネットショップの配送は、お店の評判やショップの運営コストに大きく影響します。注文者と直接接点をもつことになるため、顧客満足度を大きく左右する重視すべき点とも重要な業務だといえるでしょう。

ネットショップの配送は、販売する商品の大きさや重さによって使い分けることが必要です。配送料金や日数、保証の有無など、配送方法によりルールが決まっています。

ネットショップの配送でよく使われる配送業者は、ある程度決まっています。その中で、自社のネットショップに合う配送業者、配送方法を見つけることが大切です。

ネットショップでよく利用されている配送業者の比較

ネットショップでよく利用されている配送業者の比較

ネットショップでよく利用される配送業者は以下の3社です。この項では、各社の特徴を紹介します。

  • 日本郵便
  • ヤマト運輸
  • 佐川急便

日本郵便

日本郵便は、日本郵便事業者と郵便局が統合して設立した会社です。さまざまな配送サービスを提供しており、送る荷物の大きさや重さに合わせた配送方法を選択できます。

荷物は、週末でも開いている「ゆうゆう窓口」や、ローソン・ミニストップのコンビニでいつでも発送できます。

ネットショップでも頻繁に利用されている「ゆうパック」は、大きさと重さや配送距離により配送料が決まります。「ゆうパックプリント」と呼ばれるインターネットサービスに登録すれば、送り状を印刷できて業務効率化につながるでしょう。

出典:ゆうパックプリント|郵便局

ヤマト運輸

クロネコヤマトでお馴染みのヤマト運輸。ヤマト運輸では、発送する荷物のことを「宅急便」と呼びます。

発送方法は宅急便のほかに、小さい荷物を発送できるサービスがいくつかあります。

日本郵便と同様、コンビニから発送することも可能です。セブンイレブンとファミリーマートでの2社で対応しています。

ヤマト運輸には、「クロネコメンバーズ」と呼ばれるメンバーズ制度があります。PCやスマートフォン(現状はiPhoneのみ)で送り状を印字できるサービスもあり、多数の荷物を発送する際にたいへん便利です。

集荷依頼や、届け先住所の設定なども自宅のPCで完結でき、LINEアカウントと連携すれば、さらにかんたんに設定できます。

また、クロネコメンバーズの電子マネーカードを発行すると、配送料の割引きを受けられ、最大割引き率は15%です。電子マネーはnanaco、楽天Edy、WAONの3種類から好きなものを選べます。

出典:クロネコメンバーズとは? |ヤマト運輸

佐川急便

佐川急便では、発送する荷物のことを「宅配便」と呼びます。佐川急便の特徴は、ほかの配送業者よりもさまざまな種類に対応する発送方法がある点です。たとえば、衣類をハンガーにかけて配送する「ハンガー便」、配送距離が長くても飛行機を使い、翌日に配送できる「飛脚航空便」があります。

ほかの2社にあるコンビニ配送はないので注意しましょう。発送の際は、佐川急便の営業所に持ち込む方法とか、集荷に来てもらう方法があります。営業所に持ち込むと割引を受けられるため、近くに佐川急便の営業所がある場合は検討してみるのも良いでしょう。

佐川急便のインターネットサービスは、「スマートクラブ」と「スマートクラブ for business」の2種類です。どちらのサービスでもWeb集荷サービスやWeb再配達サービスを利用できます。

スマートクラブ for businessは、上記に加え、電子請求書の発行や返金サービスなど、業務負荷を軽減する機能を多く搭載しています。「e飛伝Ⅲ」と呼ばれる専用ソフトをダウンロードすれば、かんたんに送り状が発行できます。

出典:スマートクラブ for business|佐川急便

ネットショップの配送方法の種類と特徴

ネットショップの配送方法の種類と特徴

 

ネットショップでよく使われる配送方法のひとつにメール便があります。メール便は、ポスト投函で手軽に発送できるものが多く、送料も全国一律で安く設定されてます。

メール便では収まらないときには、比較的大きなものでも発送できるゆうパックや、宅配便、他急便を利用しましょう。これらは、サイズを問わずに発送できる点がメリットです。荷物の大きさと重さ、配送距離により送料が設定されています。

業者別に見みると、メール便は、日本郵便が種類も多く、送料が安いため、使い勝手が良いといえます。宅配便では、どの配送業者も大差はなく、割引内容や近くに営業所があるなど、利便性を考慮して業者を検討すると良いでしょう。

この項では、前の項で紹介した配送業者の、ネットショップでよく使われる配送方法の種類と特徴を紹介します。

種類配送会社料金規定(mm)
クリックポスト日本郵便¥198340×250×301kgまで追跡可、補償なし
ゆうメール日本郵便¥180¥360340×250×301kgまで冊子配送用
レターパックライト日本郵便¥370340×248×304kgまで専用封筒に入れて発送
レターパックプラス日本郵便¥520340×2484kgまで専用封筒に入れて発送封筒に入れば厚みは規定なし
スマートレター日本郵便¥180250×170×201kg以内専用封筒あり追跡、補償なし
宅急便コンパクトヤマト運輸¥680200×250×50重量制限なし専用箱有り、着払い可追跡、補償有り
ネコポスヤマト運輸¥385312×228×25重量制限なし法人、個人事業主専用
ゆうパケット日本郵便¥250〜3辺合計60cm、1kg以内。厚さ3cmまで厚さにより料金が異なる
ゆうパック日本郵便¥8103辺合計170cm以内25kg以内着払い、お届け指定可。割引有り。
宅急便ヤマト運輸¥930〜3辺合計160cm以内25kg以内着払い、お届け指定可。割引有り。
飛脚宅配便佐川急便¥770〜3辺合計160cm以内30kg以内着払い、お届け指定可。割引有り。

クリックポスト

クリックポストは、全国一律198円で荷物を発送できるサービスです。薄くて軽い商品を送るのに向いており、薄い衣料品などは、厚さ3cm以内に畳み発送できます。

発送ラベルは、Yahoo! Japan IDとAmazon IDで発行するシステムです。オンライン上で発送ラベルを作成し、YahooウォレットかAmazonPayで支払います。自分で印刷して荷物に貼れるため、発送時のミスも軽減できるでしょう。

荷物の追跡は可能ですが、補償制度が付いていないサービスです。

ゆうメール

ゆうメールは、冊子発送の専用のサービスです。書籍や雑誌、カタログなど、紙媒体の商品やCD、DVDを送るときに利用できます。

送料は、150g以内なら全国一律180円。1kg以内なら360円です。

追跡機能はありませんが、お届け日指定や速達、書留、代金引換、本人限定受け取りなどのさまざまなオプションをつけられます。郵便局に出す必要はなく、ポスト投函で発送可能です。

レターパック

レターパックには、「レターパックライト」と「レターパックプラス」があります。どちらも大きさは同じで、340mm×248mmの専用封筒を使用します。

レターパックライトは、厚さ30mm、重さ3kgまでの規定があり、比較的軽くて薄いものを発送するときに使用すると良いでしょう。レターパックプラスは、専用封筒に入る厚さまでなら厚さの規定はありません。重さも4kgまでと、レターパックライトよりも重いものを発送できます。

発送はポスト投函で、追跡機能があり、配達時は、対面で配達されます。

スマートレター

スマートレターは、日本郵便のメール便の一種です。配送料は全国一律180円で、A4サイズの半分の大きさの荷物が送れます。

郵便局やコンビニで売っている専用封筒で発送します。ポスト投函が可能で、郵便受けに届くタイプです。

宅急便コンパクト

ヤマト運輸のメール便には、「宅急便コンパクト」と「宅急便コンパクト薄型」があります。配送料は680円~で、配送距離により料金が変わります。

梱包には専用の箱があり、営業所やコンビニで購入可能です。追跡機能や着払い機能もあり、お届け日や時間指定もできます。

キャッシュレス決済や、メンバー割り、持込割など、割引きの種類が豊富にあります。

ネコポス

ネコポスも、ヤマト運輸のメール便の一つです。

配送料は最大で385円で、法人と個人事業主専用の配送方法です。配送料は、契約により異なり、個人事業主として契約すると安くなる場合もあります。

ネコポスでは、専用の送り状ラベルを印刷して、荷物に貼ります。荷物は郵便受けに届きますが、お届け日の指定はできません。

ゆうパケット

ゆうパケットは、比較的小さな荷物を送る際に便利な配送方法です。3辺合計60cm以内、長辺34cm以内、重さ1kg以内、厚さ3cm以内の荷物を送れるのが特徴。厚さにより配送料が決まっており、厚さ1cmは250円、厚さ2cmは310円、厚さ3cmは360円です。

梱包には、郵便局やコンビニのローソンで売っている専用の箱を使用します。

ゆうパック

ゆうパックは、日本郵便の宅配便サービスです。一般的な荷物は3辺合計170cmまでで、

25kg以内、配送料は810円〜で、配送距離により配送料金が変わります。

ゆうパックの特徴は、目的別にさまざまなな種類がある点です。冷凍・冷蔵で送るゆうパック、スキーやゴルフバッグを送るゆうパックなど、豊富な目的に合わせて使用できます。

宅急便

宅急便は、3辺の合計が60cm以上の荷物を送るときに使用できます。配送料は930円〜で、配送距離によって料金が決まります。

最大で3辺の合計が160サイズまでの荷物を発送できます。各種割引が豊富で、法人契約ができる点もメリットです。

飛脚宅配便

飛脚宅配便は、佐川急便の宅配便です。3辺合計160cm以内、30kgまでの荷物を770円〜配送できます。30kgまで配送が可能で、他社よりも重い荷物を送れる点がメリットです。

ほかにも、3辺の合計が260cmまでの大きな荷物を運べる「飛脚ラージサイズ宅配便」や、冷凍冷蔵で荷物を送れる「飛脚クール便」があります。

ネットショップの配送料金を抑えるポイント

ネットショップの配送料金を抑えるポイント

​​この項では、配送料金を抑えるためのポイントを紹介します。ポイントは全部で4つです。

  • 梱包サイズを見直す
  • 商品によって使い分ける
  • 工数を考える
  • 割引を使う

梱包サイズを見直す

商品の詰め方や畳み方など、梱包方法を見直すと、サイズも小さくなり、配送料が安くなる可能性があります。一個当たりの配送料の差が小さくても、個数が多くなれば、金額も大きくなるでしょう。

少しでも梱包サイズを少しでも小さくできるかを考え、配送料が安くなるよう工夫してみることをおすすめします。

商品によって使い分ける

ネットショップで利用できる配送方法には、さまざまな種類があります。時間や手間を省くために、毎回同じ配送方法を使っていませんか?

商品の大きさや、重さに合わせて配送業者を変えると、今よりも経費削減ができる可能性があります。しかし、業者や種類を分けすぎると、管理がたいへんになるのでバランスを見て使いわけましょう。

工数を考える

配送料が安くなっても、工数が増えてしまうと意味がありません。工数を抑えるポイントは、いくつかあります。

  • 全国送料一律の配送サービスを利用し、計算する工数を省略する
  • 集荷を依頼し、発送のために出向くのを省略する
  • 送り状発行サービスの利用で、送り状の作成をかんたんにする

などの方法が考えられるでしょう。

割引を使う

各配送業者は、配送条件により配送料の割引きをしています。

日本郵便は、「ゆうパックスマホ割アプリ」を使用すると、180円の割引きになます。さらに、前月までの1年間に10個以上のゆうパックを発送している場合の割引率は10%です。ほかにも、持ち込み割引きや同一宛て先割引などのサービスもあります。

出典:お得な割引|郵便局

ヤマト運輸では、クロネコメンバーズの電子マネーカードで発送すると宅急便料が10%〜15%割引きになります。持ち込み割引きは100円引き、クロネコメンバーなら150円引きです。どのサービスでも、クロネコメンバーズになった方が割引率が高くなるので、なっておいて損はないでしょう。

出典:お得な割引・サービス|ヤマト運輸

佐川急便の割引きは、持ち込み割引が100円になります。また、11〜50個を同時に発送する場合、10%割引きになるサービスもあります。

出典:飛脚宅配便・飛脚ラージサイズ宅配|佐川急便

ネットショップの配送について決めておくこと

ネットショップの配送について決めておくこと

送料と配送のルールを決める

ネットショップの送料と配送ルールは、事前に設定しておきましょう。

送料の決め方について、代表的なのは以下のものです。

  • 全国一律か配送地域別か
  • OO円のご注文で送料無料

地域別で送料を設定するよりも、全国一律の方がユーザーにとって購入しやすくなります。わかりやすいルールにすることで、購入率も上がりやすくなるでしょう。

たくさん買っていただいた方は、お店側が送料を負担するという意味で、「OO円のご注文で送料無料」というルールを決めるのもおすすめです。

また、注文をいただいてから発送までの期日も決める必要があります。「O時までの注文はO日以内に発送する」と定め、サイト内に明記すると親切です。

梱包資材と方法を決める

梱包資材と方法を決める

 

配送をする際は、商品に不備がないよう注文者に届けなくてはなりません。理由は、注文者にとって配送の良し悪しがそのままショップのイメージにつながることもあるためです。壊れやすい商品を送るときには、特に注意しましょう。

梱包の種類は、以下のものがあります。

  • ダンボール
  • 配送用ビニール袋
  • クッション封筒
  • 配達シール
  • 暖衝材

ダンボールは、レターパックなど発送方法により、専用の箱があります。詳しくは、各会社の発送方法を確認してみましょう。専用のものがないときは、商品の大きさに合わせたダンボールを用意します。

商品は、ダンボールに直接入れるのではなく、ビニール袋に入れたあとに、ダンボールに入れます。

壊れやすい商品は、クッション封筒や暖衝材を使うと、衝撃が少なくなります。配達シールは、配達員の方に注意を促すためにダンボールに貼るものです。商品を丁寧に扱ってほしいときに貼ると良いでしょう。

送り状の発行方法を決める

送り状は、手書きで書くと時間がかかるため、PCで作成して印字することをおすすめします。各配送業者には、自宅で送り状を印字できるサービスが用意されています。それらを利用することで、工数を減らしたり、デジタル割引を受けたりできるため、ぜひ利用してみましょう。

カーボン紙の送り状でも、印字するこができます。カーボン紙は、配達員の方に依頼すると届けてもらえます。その際、送り主の欄にだけネットショップの住所を印字してもらうと良いでしょう。

同封するものを決める

ショップカードやチラシがある場合は、発送する荷物と一緒に入れると、次回の購入につながりやすくなります。商品サンプルや、次回の購入で使用できるクーポン券を同封するなどして、購入を促すこともできます。

また、購入の感謝の気持ちとして、メッセージカードなどを同梱するとあたたかみが伝わり、ショップのイメージアップになるでしょう。

自分に合う配送方法を見つけて経費と時間を節約

自分に合う配送方法を見つけて経費と時間を節約

今回の記事では、ネットショップの配送について、よく使われる配送方法の種類や運送会社の特徴、配送のポイントを解説しました。

配送で重要なことは、コストと工数のバランスを考え、自分に合った方法をみつけることです。各商品に見合う配送方法や運送会社はどれなのか、それぞれの特徴を比べて検討しましょう。

商品によって配送方法を変えることが経費削減のポイントですが、運送業者をある程度まとめることも重要です。一社でより多くを発送することで、良い関係を作りやすく、割引の交渉がしやすくなります。

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