ネットショップ・ECサイトの作成サービスのなかで、低コストでかんたんに利用でき、運営するのが初めての方におすすめなのが「ASPカート(ショッピングカートASP)」です。
数あるASPカートサービスなかから、この記事では「MakeShop(メイクショップ)」を紹介します。
MakeShopは、多機能でありながらコストパフォーマンスがよく、また初心者に向けたサポートも手厚いASPカートサービス(ショッピングカートASP)です。
編集者
JPholic株式会社 ECNOW 編集部
ECNOWはJPholic株式会社が運営する、
ネットショップ情報メディアです。
30社を超えるECコンサルティング実績や自社ECの運営経験をもとに、
「これからECをはじめる」「ECをいまよりもっと活用したい」という声にお応えします。
ASPカートとは
ネットショップ・ECサイトを開設する際に前提知識として知っておきたいのが「ASPカート」です。
ASPカートは、一言でいうと「ネットショップに不可欠な店舗機能を提供するサービス」のことで、ショッピングカートASPやネットショップサービスと呼ばれることも。
ASPカートを利用することで、複雑なソフトウェアの導入や、高度なプログラミング知識がなくても、比較的短期間でECサイトを制作することができるのが特徴です。
例えば、利用できる機能として、以下のようなものが用意されています。
- 商品ページを含む各ページ作成機能
- 商品をカゴに入れ、決済完了までをサポートするカート機能
- 商品・在庫・顧客などの情報管理
ただし、ASPカートは決められた枠組みのなかでのカスタマイズに限定される点には注意が必要です。
ASPカートの特性を理解したうえで、どのサービスを使うか判断することが重要です。
MakeShop(メイクショップ)の特徴
MakeShopは「流通額10年連続No.1」の実績を持つASPカートサービスです。東京都渋谷区に本社を構える、GMOメイクショップ株式会社が運営しています。
MakeShopの公式サイトによると、2020年時点で導入実績は10,000社以上、サービス継続利用率は98%、1店舗あたりの平均月商は233万円と、国内ASPトップクラスの実績をほこります。
そんなMakeshopの特徴として、以下の特徴を紹介します。
- コストパフォーマンスに優れている
- 手厚いサポートで安心
- 豊富なサービス・機能数
コストパフォーマンスに優れている
Makeshopは他社のASPカートよりコストパフォーマンスの面で優れています。
- 販売手数料が0円である
- カード手数料は3.14%〜と業界最安水準
- 月額費用が長期割引で最大30%オフ
なかでも、「販売手数料が無料」という点に注目!売れれば売れるほど手数料が利益を切迫するASPカートが多いなか、MakeShopはどれだけ売れても手数料は0円です。
販売手数料が無料のため、ショップの売上に応じて発生する月額費用(月額費用 + 注文処理手数料 + クレジットカード費用)が他ASPと比較して、7,000円〜30,000円程度安いという結果に。
ショップの売上に応じて発生する月額費用
ASPカート | 月商50万円の場合 | 月商100万円の場合 | 月商500万円の場合 |
---|---|---|---|
MakeShop | 32,945円(税込) | 50,490円(税込) | 191,950円(税込) |
ショップサーブ | 41,993円(税込) | 65,945円(税込) | 257,565円(税込) |
フューチャーショップ | 61,050円(税込) | 78,650円(税込) | 219,450円(税込) |
カラーミーショップ | 40,700円(税込) | 68,200円(税込) | 204,950円(税込) |
手厚いサポートで安心
MakeShopのもう一つの大きな特徴に「サポートの充実」があります。
MakeShopのシステムや機能に対する相談はもとより、デザインの技術情報まで無料でサポートを受けられる点は、EC事業者にとって大変ありがたいポイントです。
サポート形態としては「操作マニュアル」や「よくある質問」が用意されている他に、機能や契約周りの問い合わせに対応してくれる「質問掲示板」やデザイン(htmlやCSS)に関する問い合わせに対応しれくれる「デザイン質問掲示板」、そして何より便利な「電話サポート」が用意されています。
このようにサポートが充実しているため、EC・ネットショップの初心者でも安心して利用することができる点がMakeshopの強みです。サポートの充実度の違いは、昨今人気のカナダ初のASPカート「Shopify」との大きな差といえます。
機能面、デザイン面で自由度が高い
Makeshopは多機能なASPとしても有名です。
一部を紹介すると
- BtoB販売の卸売りや会員ランク機能
- クーポン機能
- まとめ買い割引機能
- 外部ツール連携(他店舗管理ツール)
- 集客機能(Instagram連携、海外販売、Google商品リスト広告、リターゲティング広告など)
EC事業者が抱える「集客」「接客」「追客」それぞれの課題を解決するためのサービス・機能が充実しています。
また、Makeshopはデザインテンプレートも豊富。その数は173種類です。(2022年6月時点)
豊富なテンプレートを利用して、自社に合うデザインへ編集することもできるので、デザイン面での自由度が高いことも頷けます。
従来はレスポンシブデザインに非対応でしたが、クリエイターモードの登場以降レスポンシブデザインに対応したショップの作成が可能になりました。
では、MakeShopはどのような評価を受けているのでしょうか?まずはMakeShopを利用している方のレビューを見ていきましょう。
MakeShopの評判は?
MakeShopは、10,000社以上のショップに利用されています。
また、流通総額も2,749億円を超えているだけあって、数多くの評価の声を聞くことができました。
初めにMakeShopの口コミや評判について紹介していきたいと思います。
MakeShopのポジティブな口コミ、評判
まずはポジティブな口コミからです。MakeShopを利用している方は、以下のような点でMakeShopを評価していました。
- 定期的にアップデートがあり、機能の追加が多い
- 困ったことがあったら、チャットや電話ですぐ対応してくれる
- 決済手数料が安い
- Yahooショップと連携できるので、すぐにお客さんが入ってよかった
- デザインテンプレートがたくさんあってカスタマイズができる
- <初心者でも使いやすく画面がわかりやすい
- 携システムが1番多いと思われるカートシステム
- サーバの準備や設置なくても設定だけですぐECサイト運営できる
引用:https://www.itreview.jp/products/makeshop/reviews
Makeshopの豊富な機能、自由度の高さ、サポートの充実、また集客力の高さなどが高評価を得ています。
引用元:https://www.itreview.jp/products/makeshop/reviews
ネガティブな口コミ、評判
反対に、ネガティブな口コミも投稿されていました。
引用:https://www.itreview.jp/products/makeshop/reviews
- メニューが多く、初心者には使いづらい
- 管理画面のUIが低いな、と感じる
- 小規模のショップなら要らない機能が結構ある
- デザインテンプレートがクオリティがそこまで高くない
- オプションを追加する際、数十万単位で追加料金がかかる場合ある
MakeShopは機能が多いことが魅力の一つですが、ショップの規模によっては機能の多さがデメリットになってしまうとの声もありました。
引用元:https://www.itreview.jp/products/makeshop/reviews
口コミ、評判まとめ
口コミの論点として多く挙げられたのが、「機能の充実」と「自由度の高さ」でした。
「機能が充実していること」「自由にカスタム可能なこと」は、ネットショップ事業者の細かい要望を叶えるにはとても適しています。
反面、何から初めて良いかわからないような初心者の方からすると、自由度の高さがデメリットにもなり得ます。
ASPカートに求めるものが違えば、当然評価も変わります。まずはASPカートに求めているものが何なのかを整理しておきましょう。
次章では、MakeShopが展開するプランを比較します。
MakeShopの利用料、手数料
ここからはMakeShopのプランを紹介します。
MakeShopのプランは2種類
MakeShopでは、「プレミアムプラン」と「MakeShopエンタープライズ」の2つのプランが選択できます。
プレミアムプラン | MakeShopエンタープライズ | |
月額費用 | 11,000円(税込) | 55,000円(税込) |
初期費用 | 11,000円(税込) | 110,000円~(税込) |
商品数 | 10,000 | 50,000 |
スタッフアカウント数 | 〜5 | 〜10 |
プレミアムプランは、長期契約することで月額費用が割引されます。6ヶ月契約で5%オフ、12ヶ月契約で10%オフ、24ヶ月契約で15%オフ。60ヶ月契約ではなんと30%オフとなり、月額費用は7,700円(税込)です。
たとえば、1ヶ月契約と1年契約を比べると、最大198,000円もお得になります。
また、プレミアムプランには、651もの豊富な機能が搭載されていて、すべて、月額費用の範囲内で、利用することができます。
プレミアムプランで利用できる便利な機能
ここからは、プレミアムプランで利用できる便利な機能の一部をご紹介します。
クーポン機能
クーポンコードを発行する機能です。「利用条件の指定」「対象商品の指定」「会員・非会員別の利用制限」など、キャンペーンの目的やターゲットに合わせてクーポンを発行することができます。
まとめ買い割引
3つで1,000円といった複数商品の「固定価格割引」や、3点目は50%オフといった個数ごとの「定率割引」、3つ買うと500円オフといった「定額割引」、指定したセットの購入で10%オフといった「セット販売」など、お客様ひとりあたりの単価向上を目的としたクロスセルの施策が簡単に実施できます。
クリエイターモード
予め用意されたレスポンシブデザイン対応のテンプレートを用いながら、より自由度が高く、効率的なデザイン編集が可能です。
htmlやcssといったフロントエンドの知見のある事業者さんでれば、ショップのオリジナリティやブランディングの強化、ユーザーインターフェースの改善ができる機能です。
メルマガ配信
メルマガを月50万通まで無料で配信できる機能です。
メルマガを配信するにあたってはオプションとはなりますが、直感的にメルマガを構築できる「Make Repeater」もおすすめです。
SEO対策機能
SEOとは、“Search Engine Optimization” の略で、検索エンジン最適化とも呼ばれます。
SEO対策というと、ウェブページの検索結果上位を目指し、サイトへの流入を増やすための取り組みのことを指します。ネットショップの集客のためには、SEO対策は避けては通れない施策の1つです。
Makeshopのプレミアムプランプランには、SEOの知識がなくても、かんたんにSEO対策の設定ができる機能が搭載されています。
そのほかにも、プレミアムプランにはネットショップ運営を助ける様々な機能が搭載されています。下記のリンクより機能一覧をご覧いただけます。
https://www.makeshop.jp/file/function.pdfカスタマイズ性の高いMakeShopエンタープライズ
続いて、MakeShopエンタープライズのプランについてご説明します。
MakeShopエンタープライズは、MakeShopをベースに機能のカスタマイズができるプランです。業務連携システムのAPI連携や個別開発が可能なほか、モール構築やオムニチャネル対応なども可能です。
プレミアムプランをベースに、必要なシステムや機能のみを開発するだけなので、フルスクラッチで構築した場合と比べて、コストを従来の50%程度に抑えることができる点が最大の特徴です。
また、専任のサポート担当とアドバイザー担当がつく点にも注目です。
中規模から大規模向けのEC事業者にぴったりのプランで、ゴディバジャパン株式会社・株式会社買えるAbemaTV・ANYTIME FITNESS・株式会社わかさといった有名企業が多数使っています。
ゴディバジャパン株式会社に関しては、Makeshopエンタープライズのプランを利用して、受注業務に関する業務人数、時間を大幅に削減できたそうです。
MakeShopエンタープライズの機能詳細については、公式サイトをご覧ください。
MakeShopのカード決済手数料は?
続いて、カード決済手数料に関しても説明していきます。
プレミアムプランは、
- VISA/Mastercardでは、3.19%~3.39%。
- JCB/American Express/Dinersでは、3.49%
となります。
Makeshopエンタープライズは、
- VISA/Mastercardでは、3.14%。
- JCB/American Express/Dinersでは、3.49%
となります。
これは、業界最安値となっております。
そのほかのMakeshopにおける、決済方法別の手数料をまとめてみました。
初期費用 | 月額費用 | 決済手数料 | |
Amazon Pay | なし | 3,300円(税抜3,000円) | 3.9% |
PayPay | なし | 2,200円(税抜2,000円) | 3.45% |
LINE Pay | なし | なし | 3.45% |
楽天ペイ | なし | 2,200円(税抜2,000円) | 4.0% |
あと払い(ペイディ) | なし | なし | 3.5% |
また、MakeShopで使える決済方法は、上記の表に記載されているほかにも多数あります。詳細は公式ホームページをご覧ください。
Makeshopの制作事例
Makeshopを実際に使用してみたショップの感想と共に、制作実例を紹介していきます。
Lafayette ラファイエット
アパレルファッション、Lafayette さんのネットショップです。
主に、ブルーとホワイトの2色でまとめられた、シンプルながらもかっこいいサイトです。新着商品を、見やすい大きな商品画像と共に確認することができます。
最新情報で、入荷や、予約受付スタートなどの情報を載せています。
最新情報とは別に、お知らせ情報も置いてあり、ホームページ的な役割も果たしているショップサイトです。
フジトウ フジトウ商事株式会社
フジトウ商事株式会社さんのアパレルファッションのネットショップです。
革を扱っているお店ということで、渋いながらも、とてもおしゃれな雰囲気を醸し出したデザインのサイトです。
会社概要なども一緒に掲載されており、訪れたユーザーに、会社への関心を持ってもらうきっかけも作っています。
北欧の森 株式会社ベストワン
ロフトはしごのネットショップ、北欧の森さんのネットショップです。
全体的に明るい色合いの、気持ちいい爽やかさを感じるサイトデザインです。
トップページでは、お店側がお知らせしたい情報がスライドショーのように流れてきます。
FacebookやPinterestといったSNSの発信も、サイト内に埋め込まれております。
会社にどんどん興味が湧く、そんな工夫いっぱいのネットショップサイトです。
まとめ
いかがでしたか?
ここまで多機能ASPカートサービスであるMakeShop(メイクショップ)について紹介をしてきました。
MakeShopは導入実績10,000社以上、流通総額は2,749億円を超える確かな実績のあるネットショップ作成サービスなこともあり、高評価のレビューをたくさん見かけました。特に、サポートの充実さに喜ぶ声が多かったです。
一方で、その機能の豊富さが裏目に出る時もあるようです。また、MakeShopはカスタマイズの自由度を売りにしていますが、十分に機能を使いこなすためには、HTMLやCSSといったフロントエンド開発の知識がある程度必要です。
MakeShopは、EC・ネットショップの初心者にとっては多少つまづくところは出てくるかもしれませんが、手厚いサポートを受けられるため安心です。また、WEBページ作成の知識や経験がある人にとっては自由度が高くコストパフォーマンスのいい便利なASPカートサービスです。
MakeShopを導入するかどうかを悩んだら、まずは15日間の無料お試しを利用することをおすすめします。