ECサイトを立ち上げるとき、「とりあえず商品ページを作ればいい」と考えがちですが、それだけでは十分ではありません。購入を検討しているユーザーは、商品だけでなく「このショップは信頼できるか」「安心して買えるか」も同時にチェックしています。
必要なページがそろっていないECサイトは、それだけで離脱の原因になります。逆に、基本的なページをきちんと整備するだけで、購入率や信頼感は大きく変わります。
この記事では、初心者でもすぐ整えられるECサイトに必要な基本ページを、役割や作り方のポイントとあわせて解説します。
最低限そろえておきたい基本ページとは?
まずは、ECサイトの土台となる基本ページです。これらは「お店として成立させるための必須構成」と考えてください。
トップページ:第一印象で「買う理由」を伝える
トップページは、ユーザーが最初に訪れる「お店の入口」です。ここでサイトの雰囲気や特徴が伝わらないと、すぐに離脱されてしまいます。
まず、ユーザーに伝えたいのは「このショップでないといけない理由」です。
例えば、
- 他店との違い
- 品質へのこだわり
- 利用シーンの提案
を明確に打ち出すことで、記憶に残るサイトになります。
また、一目で「どんな商品を扱っている店か」が分かる構成を意識することも重要です。
商品一覧ページ:探しやすさが売上を左右する
商品数が増えるほど、整理されていないサイトは使いづらくなります。カテゴリー分けや絞り込み機能が不十分だと、ユーザーは探すことを諦めて離脱します。
特に重要なのは、
- 一目で分かる商品画像
- 明確な価格表示
- 統一感のあるレイアウト
です。
視認性の高い一覧ページは、回遊率を上げ、結果的に購入点数の増加にもつながります。
ユーザーの目的とする商品にすぐたどり着ける設計にしましょう。
カート・購入ページ:離脱を防ぐ設計が最優先
購入手続きのページは、できるだけシンプルに設計します。入力項目が多すぎたり、操作が分かりにくかったりすると、途中で離脱される原因になります。
- 送料や合計金額の明確な表示
- 支払い方法の説明
- 入力項目の最適化
など、安心して決済できる環境を整えましょう。
ユーザーに「面倒」と感じさせないことが最重要です。購入の工程はできるだけ短く、料金は早い段階で明示することも大切です。
お問い合わせページ
問い合わせ先が明確でないサイトは、それだけで不信感を与えます。メールフォームや連絡先は必ず設置しましょう。
- 問い合わせフォーム
- メールアドレス
- 返信目安の案内
を記載しておくと、ユーザーの安心感につながります。
商品ページで必ず入れたい情報は?
ECサイトでは、ユーザーは実際に商品を手に取ることができません。そのため、商品ページでは「不安をなくすための情報」をできるだけ丁寧に伝える必要があります。情報量は多すぎるくらいでちょうどいいです。
最低限必要なのは、
- 商品名・価格
- 高品質な商品画像
- 詳細な説明文
- サイズや仕様
- 配送・送料
- 在庫表示
ですが、重要なのは「ただ書く」のではなく、不安を先回りして消すことです。
例えば、
- 「思っていたサイズと違った」
- 「使い方が分からない」
といったトラブルを想定して説明を書くと、返品率の低下にもつながります。
ここからは具体的に説明していきます。
商品名・価格などの基本情報は分かりやすく表示します。価格は税込表示かどうかも明確にしましょう。
また、商品画像は購入判断に大きく影響します。
- 複数アングルの写真
- 使用イメージ
- サイズ感が分かる写真
を用意すると、実物のイメージが伝わりやすくなります。
詳細な説明文として、特徴やメリットだけでなく、
- 素材
- サイズ
- 使用方法
- 注意点
なども具体的に記載します。ユーザーが疑問に思いそうな点を先回りして説明することが重要です。
また、送料や配送日数などの配送・送料情報、購入前に必ず確認されるポイントです。商品ページまたは分かりやすい位置に記載しましょう。
在庫の有無が分かる表示は、購入の後押しになります。売り切れ表示も正確に行いましょう。
そして、購入者の声であるレビューは信頼性を高めます。レビュー機能がある場合は、積極的に活用しましょう。
また、商品ページの作成は以下の記事で詳しく説明しているので、もっと知りたい方はこちらをご覧ください。
EC商品登録の基礎|ネットショップ初心者のための商品ページ作成ガイド – EC NOW
信頼感を高めるページとは?
ECサイトでは「この店は安全か」が常に判断されています。信頼感を高めるページは、購入の心理的ハードルを下げる役割を持ちます。
会社概要:透明性が安心を生む
ショップの運営者情報を公開することで、透明性が高まります。所在地や事業内容を明示するだけでも、心理的な安心感は大きく変わります。
- 会社名や屋号
- 所在地
- 代表者名
- 事業内容
などを記載しましょう。
特定商取引法に基づく表記:法律+信頼の基盤
ECサイトでは法律により表示が義務付けられているページであると同時に、ユーザーへの重要な説明書でもあります。販売者情報、支払い方法、返品条件などを明記します。これらが明確だと、購入時の不安が減り、問い合わせも少なくなります。
プライバシーポリシー
個人情報の取り扱いについて説明するページです。ユーザーは安心して情報を入力できるようになります。
利用規約
サービスの利用条件をまとめたページです。トラブル防止のためにも整備しておきましょう。
FAQ(よくある質問)
よくある疑問をまとめることで、問い合わせ対応の負担も減らすことができ、ユーザーの安心感の向上にもつながります。
絶対に必要なページとは?
ECサイト運営において、「なくても何とかなる」と思われがちですが、実は最優先で整えるべきページがあります。
特に重要なのは以下の3つです。
- 特定商取引法に基づく表記
- プライバシーポリシー
- 返品・交換ポリシー
これらが不十分だと、ユーザーからの信頼を失うだけでなく、テンプレートを使ってでも早期に整備し、運営ルールを明確にしておくことが、長期的なトラブル防止につながります。
あったら便利な+αのページとは?
基本ページが整ったら、次は売上アップやファン作りにつながるページを検討します。
ブログやコラムは、商品の使い方や関連情報を発信することで、検索流入やリピーターの獲得につながり、専門性もアピールできます。
また、ブランドストーリーを掲載することで、ショップの想いや背景を伝えることができ、共感を生みやすくなり、ファンやリピーターを増やすきっかけにもなります。
さらに、スタッフ紹介をすることで、ショップの運営者の顔が見えると、親しみやすさや安心感が生まれます。小規模なECほど効果的です。
お知らせページを作ることで、新商品やキャンペーン情報を発信する場として活用できます。
これらのページは必須ではありませんが、長期的な成長を考えるなら積極的に取り入れたい要素です。
まとめ
ECサイトは単に「商品を並べる場所」だけではなく、「安心して買える環境」が重要です。
まずは、
- 基本ページをそろえる
- 信頼感を高めるページを整備する
- 余裕が出たら+αのページを追加する
という順番で進めましょう。
まずは基本ページと信頼に関わるページを優先的に整え、「安心して利用できるショップ」を作ることを目標にしましょう。その上で、ブログやブランドストーリーなどの+αのページを少しずつ追加していけば、サイトは着実に成長していきます。
ECサイト運営は、一度作って終わりではなく、改善を重ねながら発展させていくものです。今回紹介したポイントをチェックリストのように活用しながら、自分のショップに足りない部分を一つずつ整えていってください。小さな積み重ねが、結果として大きな売上やファンの獲得につながっていきます。
まずはできるところから始めて、ユーザーが「またここで買いたい」と思えるサイト作りを目指していきましょう。

