ネットショップを出店しようにも、一体どこへ出店すればよいのかお悩みではないでしょうか。最近ではネットショップを開業するためのサービスも多数あり、選定に苦労する方も多いはず。
この記事では、モール型ECサイトと自社ECサイトの違いを明確にし、それぞれのおすすめサービスを徹底的に比較します。思い描くコンセプトに適したサービスを見つけ、ネットショップ出店を成功に導きましょう。
編集者
JPholic株式会社 ECNOW 編集部
ECNOWはJPholic株式会社が運営する、
ネットショップ情報メディアです。
30社を超えるECコンサルティング実績や自社ECの運営経験をもとに、
「これからECをはじめる」「ECをいまよりもっと活用したい」という声にお応えします。
モール型ECサイトの特徴とは?
モール型ECサイトとは、インターネット上のショッピングモールにネットショップを出店する形態のこと。
代表的なサービスに、Amazonや楽天市場、Yahoo!ショッピングがあります。
メリット | デメリット |
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モール型ネットショップを利用する一番のメリットは、圧倒的な集客力です。
モール型ネットショップでは、モールを運営する会社がポイント制度を導入していたり、キャンペーンなどの広告・販促活動をおこなうため、ショップが集客せずとも多くのユーザーがモールを訪れます。
したがって、出店したばかりのショップであっても、お目当ての商品を求めるユーザーが訪問しやすく、売上につながりやすいのです。
一方、実績などが店舗に帰属しにくい点は、デメリットといえます。
たとえば、楽天市場のあるショップで買い物をしたとしても、多くのユーザーは「楽天市場で買い物をした」と認識し、ショップ名を認識していることは稀です。
そのため、モール型ECでは、ショップとしてのブランディングやリピーターの確保が難しくなりがちです。
モール型ECサイトの出店方法とは?
モール型ECサイトは、さらにテナント型とマーケットプレイス型に分類でき、双方には次の違いがあります。
- テナント型:モール内に店舗を出店する形態
- マーケットプレイス型:モール内に商品情報を掲載する形態
テナント型には、楽天市場やYahoo!ショッピングが分類されます。例えるなら、現実のショッピングモール内に、店舗を出店するイメージです。
店舗としての概念がはっきりとしており、モールの規定ルール内であれば、ある程度の独自性を出せる点が特徴です。
ただし、出店の審査難易度が高い場合や、ネットショップを作成する手間がかかる場合があるなど、出店ハードルの観点ではマーケットプレイス型に劣ります。
一方、マーケットプレイス型には、Amazonが分類されます。テナント型が店舗を出店するのに対し、マーケットプレイス型は、出品という形をとるのが特徴です。
まるでスーパーのように、さまざまな企業が出品した食品・飲料などが陳列されるイメージ。店舗としての概念が薄く独自性を出しにくいものの、手軽に始められる形態です。
モール型ECサイトの出店はこんな方におすすめ
テナント型とマーケットプレイス型はそれぞれ特徴が異なるものの、共通して下記に当てはまる方におすすめです。
- 短期間で結果を出したい方
- すでにブランドが確立している方
- 高額商品の販売に挑戦したい方
Amazonや楽天市場などのモール型ネットショップは、だれもが一度は耳にしたことがある知名度の高いショッピングモールです。圧倒的な集客力を誇るため、モール型へ出店して、集客面で悩むことはないでしょう。
たとえショップを出店したばかりであっても、売上につながりやすいため、短期間で結果を出したい方に適しています。ただし、実績が店舗に帰属しにくく、ブランディングが難しい形態でもあります。
したがって、実店舗などですでにブランドが確立している方・既存ブランドの販路拡大を目指す方であれば、問題なく利用できます。
また、モール型ネットショップは、ポイント制度やモール自体への信頼性から、高額商品の購買ハードルが低い傾向があります。そのため、高額商品の販売に挑戦したい方にも適した出店先といえます。
自社ECサイトの特徴とは?
自社ECサイトとは、〇〇.comや△△.jpのような独自ドメインを取得し、自身でネットショップを出店する形態のこと。モール型のように規定に従う必要がないため、自由度・独自性の高いネットショップを出店できます。
メリット | デメリット |
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自社ECサイトは、ASPカートサービスの手数料や月額費用が安い、もしくは無料に設定されているケースが多くあります。したがって、利益率の高い店舗経営ができる点は大きな魅力といえます。
また、モール型ECサイトと比べ、自社ECサイトは比較的自由にショップをデザインすることができ、機能の追加や外部サービスの利用も容易です。したがってスピーディーにPDCAを回し売上UPを図れます。
一方、ショップへの集客を自分でおこなわなければならない点はデメリットです。独自の広告や販促にかかる時間的・金銭的コストやノウハウが求められるため、結果が出るまでに時間がかかるケースも珍しくありません。
しかし、「MakeShop」のように集客サポートが充実した会社もあり、ネットショップを初めてて出店する方でも、安心して利用できるでしょう。集客面は、ショップ運営における大きな課題になるため、集客サポートの充実性をサービス選びの軸にしてもよいでしょう。
自社ECサイトの出店方法とは?
自社ECサイトの出店方法は、主に下記の3種類があります。
- ASP型ネットショップ
- オープンソース型ネットショップ
- フルスクラッチ型ネットショップ
どの出店方法にも一長一短がありますが、出店ハードルの低さや運用・コストの観点から、ASP型ネットショップサービスを利用する方が大多数を占めます。オープンソース型やフルスクラッチ型は、高度なプログラミング知識が求められるため、敷居が高い出店方法だといえます。
自社ECサイトの出店はこんな方におすすめ
自社ECサイトの出店は、下記の方におすすめな方法です。
- すでに集客方法が確立している方
- 利益率を重視する方
- 手軽さと独自性を両立したい方
- ブランディングに力をいれたい方
- データを取得して活用したい方
自社ECサイトは、集客がネックとなる出店方法ですが、それ以外は、費用面・運用の手軽さなど非常に魅力的な出店方法です。いいかえると、集客面の課題さえクリアできれば、最も好条件な出店方法だといえます。
したがって、すでに集客方法が確立している方や、集客に自信がある方におすすめな出店方法なのです。また、モール型よりもイニシャル・ランニングコストともに抑えられるため、利益率を重視する方にも適しています。
ASP型ネットショップサービスは、次々と新機能が追加されたり、カスタマーサポートも充実しています。豊富なデザインテンプレートや機能が用意され、カスタマイズも可能なため、手軽さと独自性を両立したい方にも適した出店方法です。
顧客情報やアクセスデータを活用して積極的にマーケティングを行って売上をあげていきたい方は自社ECサイトを選ぶことをおすすめします。
モール型ECサイトと自社ECサイトネットショップの棲み分け
モール型ECサイトと自社ECサイトの特徴を、ご理解いただけたかと思います。
双方をより明確に棲み分けるために、それぞれの違いを表にまとめました。
モール型EC | 自社EC | |
初期費用・運用コスト | ×高い | ◯安い |
集客力 | ◯高い | ×低い |
価格競争 | ×起きやすい | ◯起きにくい |
利用できる機能 | ×少ない | ◯多い |
カスタマイズ性 | ×低い | ◯高い |
購入者の意識 | モールで購入 | ショップで購入 |
外部リンク | ×不可 | ◯可能 |
SNS連携 | ×しにくい | ◯可能 |
3つのモール型ECサービスを比較
おすすめなモール型ECサービスは下記の3つ。
- Amazon
- 楽天市場
- Yahoo!ショッピング
それぞれの特徴は下記の通りです。この章では、3サービスの料金形態を詳しく解説します。
Amazon | 楽天市場 | Yahoo!ショッピング | |
商品登録数 | 記載なし | プラン毎に異なる5,000商品20,000商品上限なし | 記載なし |
容量 | 記載なし | 500MB~無制限 | 不明 |
デザインテンプレート | なし | あり(種類不明) | あり(種類不明) |
集客機能 | ◯ | ◯ | ◯ |
分析機能 | × | ◯ | ◯ |
メールマガジン配信機能 | × | ◯ | ◯ |
銀行振込代金引換コンビニ決済あと払い決済クレジットカード決済 | ◯ | ◯ | ◯ |
PayPay | ◯ | × | ◯ |
AmazonPay | ◯ | × | × |
楽天ペイ | × | ◯ | × |
LINE Pay | ▲カードのみ可 | × | ◯ |
キャリア決済 | ◯ | ▲au・楽天モバイルのみ可 | ◯ |
Amazon
日本のみならず、世界中に多くのユーザーを抱えるAmazon。
日本事業の売上高が2兆円を超える国内有数の大型モールです。
Amazonには、大口出品と小口出品の2種類の出品方法が用意されており、それぞれで料金体系が異なります。
初期費用 | 無料(大口・小口出品ともに) |
月額費用 | 大口出品:4,900円/月小口出品:無料 |
基本成約料 | 大口出品:無料小口出品:100円/商品 |
システム利用料(販売手数料) | 商品代金の8~45% |
決済手数料 | 記載なし |
1ヶ月の販売商品数が49点以下の場合には、小口出品がお得で、50点以上では大口出品のほうがお得になる計算です。また、上記の料金に加え、商品カテゴリーごとに異なる販売手数料が8~15%かかります。
Amazonの料金体系は、のちに紹介する楽天市場やYahoo!ショッピングよりも安く設定されています。また、マーケットプレイス型のため、ネットショップを作成する必要がなく、手軽に始められる点が魅力です。
楽天市場
国内EC市場で、Amazonと並ぶ巨大ショッピングモールの楽天市場。楽天市場には、下記3つの出店プランが用意されています。
- がんばれ!プラン:初めての出店向け
- スタンダードプラン:月商140万円以上向け
- メガショッププラン:商品数・画像数が多く必要な方向け
初期費用 | がんばれ!プラン:294,000円スタンダードプラン:360,000円メガショッププラン:660,000円 |
月額費用 | がんばれ!プラン:19,500円スタンダードプラン:50,000円メガショッププラン:100,000円 |
システム利用料(販売手数料) | がんばれ!プラン:3.5~7.0%スタンダードプラン:2.0~4.5%メガショッププラン:2.0~4.5% |
決済手数料(楽天ペイ) | 2.5~3.5%(必須料金) |
楽天市場では、出店時の初期費用として初回出店料が発生します。初回出店料の内訳は、(各プランの月額出店料×12ヶ月分)+初期登録費用(一律60,000円)。
たとえば、上記のがんばれ!プランであれば、19,500円×12ヶ月分=234,000円+60,000円=294,000円です。また、運用に際しては、上記に加え、全プラン共通の料金が発生します。
楽天ポイント | 楽天会員が購入した代金の通常1.0% |
モールにおける取引の安全性・利便性向上のためのシステム利用料(税別) | 月間売上高の0.1% |
楽天スーパーアフィリエイト(税別) | アフィリエイトを経由した売上の2.0%~ |
R-Messe(税別)月額固定費:3,000円~ | 従量課金制 |
楽天ペイ(楽天市場決済)利用料 | 月間決済高の2.5%~3.5% |
楽天はさまざまなサービス・ポイント制度の提供により、多くのユーザーを抱えるビッグモール。しかし、初期費用や運用コスト、ポイント制度へのコストが高く設定されており、負担になる恐れがあります。
ただし、楽天市場の集客力は非常に高いため、事業者など商品を多売できる方には適した出店方法でしょう。一方、個人でネットショップを運営する方には、あまりおすすめできません。
Yahoo!ショッピング
Yahoo!ショッピングは、Amazonや楽天市場に次ぐ巨大ショッピングモール。料金形態は次のように設定されています。
初期費用 | 無料 |
月額費用 | 無料 |
システム利用料(売上ロイヤルティ) | 無料 |
決済手数料 | PayPay残高払い:決済金額の3.0%クレジットカード決済:決済金額の3.24%ゆっくり払い:決済金額の3.24%モバイル支払い:決済金額の4.48%コンビニ決済:150円/件~300円/件銀行振込決済:150円/件 |
Yahoo!ショッピングは、初期費用・毎月の固定費・売上ロイヤルティが無料です。出店ハードルや維持費がかからないため、シーズンものの商品を取り扱う方にも適しています。
しかし、商品が売れた際には、ストアポイント原資やキャンペーン原資などの費用がかかるため、結果的には多額のコストがかかります。
ストアポイント原資負担 | 1%~15%(現在1%は必須になります) |
キャンペーン原資負担 | 1.5%は必須になります |
アフィリエイトパートナー報酬原資 | 1%~50%(1%は必須) |
アフィリエイト手数料 | アフィリエイトパートナー報酬原資の30% |
入金サイクル手数料 | 無料(月2回以上を選択で発生) |
決済サービス個別手数料 | 各種決済サービス手数料による |
決済サービス基本手数料 | 無料 |
商品が売れた場合の費用が高額になりやすい料金体系ですが、初期費用・固定費を抑えられるため、まずは小さく始めたい方に適しているでしょう。
3つの独自ドメイン型ネットショップサービスを比較
独自ドメイン型のおすすめネットショップは下記の3つです。
- Make Shop
- Shopify
- BASE
この章では、上記3サービスの料金体系を徹底比較します。
MakeShop | Shopify | BASE | |
商品登録数 | 10,000 | 無制限 | 無制限 |
容量 | 22GB | 3GB | 記載なし |
デザインテンプレート | 170種類以上 | 150種類以上 | 11種類 |
集客機能 | ◯ | ◯ | ◯ |
分析機能 | ◯ | ◯ | ◯ |
メール配信機能 | ◯ | ◯ | ◯ |
銀行振込代金引換コンビニ決済あと払い決済クレジットカード決済 | ◯ | ▲代金引換不可 | ▲代金引換不可 |
PayPay | ◯ | ◯ | ◯ |
AmazonPay | ◯ | ◯ | ◯ |
楽天ペイ | ◯ | ◯ | × |
LINE Pay | ◯ | × | × |
キャリア決済 | ◯ | ▲au・楽天モバイルのみ可 | ◯ |
MakeShop
MakeShopは、ネットショップ作成サービスの中で、流通金額9年連続1位を獲得しているサービス。他社より豊富な搭載機能と、業界最安のコストが特徴です。
MakeShopでは、プレミアムとエンタープライズ、2種類のプランが用意されています。それぞれの料金体系は、次の通り。
初期費用 | プレミアム:11,000円(長期の場合30%off)エンタープライズ:55,000円 |
月額費用 | プレミアム:11,000円エンタープライズ:55,000円 |
システム利用料(販売手数料) | プレミアム:0円エンタープライズ:0円 |
決済手数料 | Amazon Pay:3.9%(3,300円/月)PayPay:3.45%(2,900円/月)楽天Pay:4.0%(2,200円/月)LINE Pay:3.45%(なし)ペイディ:3.5%(なし)あと払い決済:2.7~4.7%(〜49,500円/月) |
初期費用や月額費用などの固定費がかかるものの、販売手数料が無料。どれほど売上を出しても、手数料が変動することはありません。
また、必要に応じてカタログ注文機能や予約販売機能などのオプションを追加できるため、売上規模に合わせたショップ機能の拡充も可能です。豊富なデザインテンプレート・機能が用意されているため、独自性の高いネットショップを出店したい方に適しています。
ただし、毎月の固定費が発生するため、シーズンものや一過性の需要に向けた商品を扱う方は、ほかのサービスを検討するとよいでしょう。
Shopify
Shopifyは、世界175ヶ国で利用されている世界No.1シェアのネットショップ作成サービス。他言語・豊富な種類の決済方法に対応しており、越境ECに挑戦しやすい点が特徴です。
Shopifyの料金プランは下記3種類が用意されており、それぞれで利用可能な機能や料金が異なります。
- ベーシック
- スタンダード
- プレミアム
初期費用 | 無料 |
月額費用 | ベーシック:$29 スタンダード:$79米 プレミアム:$299 |
システム利用料(取引手数料) | Shopify ペイメント利用:無料 (※Shopify ペイメント以外の場合) ベーシック:2% スタンダード:1% プレミアム:0.5% |
決済手数料 | 日本のクレジットカード:3.25~3.4% 海外/Amex:3.8~3.9% JCB:4.05~4.15% |
初期費用は無料で、なおかつベーシックプランの月額費は29米ドル(約3,300円)と安く設定されています。また、Shopify独自の決済サービスShopify ペイメントを利用することで、取引手数料が無料になるなど、費用面にも定評のあるサービスです。
また、用意されたテンプレートはどれも現代的で、コーディングなしでも自分の好みに合わせたサイトをすぐに開設可能な点は嬉しいポイント。
ただし、海外発のサービスのため、サポートや一部プラグインが日本語未対応なことは難点といえます。また、機能の追加は基本的にプラグインで行えるものの、有料なものが多く、想定よりもランニングコストがかかってしまうケースも。Shopifyの利用料とは別に事前にプラグインの利用料も確認しておくことをおすすめします。
BASE
BASEは、テレビCMなどでもたびたび目にする知名度の高いASPサービスです。初期費用・月額費が無料と、固定費がかからないことを売りにしていましたが、2022年4月には新たに「グロースプラン(決済手数料2.9%+月額サービス利用料5,980円)」を発表しました。
これは、売上規模が大きくなった際に「システム利用料」と「決済手数料」の合算が他の有料ASPの利用料を上回ってしまい、ASPカートの乗り換えが起きていたことに対する対応策といえます。
実際に新たに発表されたグロースプランは決済手数料が業界最安基準となっており、コスト面における劣位性を解消しています。
初期費用 | 無料 |
月額費用 | スタンダードプラン:無料 グロースプラン:5,980円 |
システム利用料 | スタンダードプラン:3%/商品 グロースプラン:0円 |
決済手数料 | スタンダードプラン:3.6%+40円 グロースプラン:2.9% |
スタンダードプランは、初期費用・月額費の代わりに、システム利用料・決済手数料がそれぞれ3%/商品と3.6%+40円発生します。合わせても6.6%+40円のため、売上が小さいうちはコスト面の負担を軽減できます。
法人のみならず個人での出店も容易なため、まずは小さく低コストで出店したい方に適したサービスです。一方、デザインテンプレートがほかのサービスよりも少なくカスタマイズ性も低いため、独自性の高いショップを作りたい方は別のサービスを検討するとよいでしょう。
ネットショップの出店を成功させるための3つのポイント
ネットショップの出店を成功させるには、下記3つのポイントが大切です。
- 商品・ショップコンセプトとの適合性を検討
- ネットショップへの集客を軸に検討
- 必要機能の有無でサービスを検討
それぞれのポイントについて、詳しく解説します。
ポイント1:商品・ショップコンセプトとの適合性を検討
ネットショップサービスを選ぶには、自分の思い描くショップのコンセプトや取扱商品との適合性を検討することが大切です。たとえば、卸業者から大量に仕入れた商品を売り捌くショップと、こだわりの商品を一点ずつ販売するショップでは、求める機能・規模感などが異なります。
多売を目指すのであれば、集客力の高いモール型ECが良いでしょうし、こだわりの商品は、自社ECで独自ブランディングをおこなうと良いでしょう。したがって、ネットショップサービスを選ぶには、ショップのコンセプト・商品に適したショップ作りができるか否かを判断基準にするのがおすすめです。
ポイント2:ネットショップへの集客を軸に検討
ネットショップ運営で欠かせない「集客」を出店先選びの軸にするのもおすすめです。モール型とASP型の主な違いは、集客力と費用だからです。
モール型は集客力が高い代わりに、費用が高く、ASP型はこの反対です。したがって、自分たちで集客が見込めるのであればASP型ネットショップを、集客が難しい場合には、モール型ネットショップを選ぶと良いでしょう。
ただし、ASP型ネットショップは、ブランディングがしやすいなど、長期的に見るとメリットが多い出店方法です。多くのサービスでは集客サポートもおこなっているため、ある程度集客の全体像を掴めるのであれば、ASP型ネットショップを検討することをおすすめします。
ポイント3:必要機能の有無でサービスを検討
価格や集客力なども重要ですが、第一に考えなければならないことは、必要機能が搭載されているかどうかです。たとえ価格が安い場合でも、必要機能がなければ、出店後に支障をきたすでしょう。
たとえば、顧客情報を管理するCRMや流入・滞在時間を計測する分析機能など、自分たちが求める機能の有無を確認することが大切です。また、あらかじめ必要機能と不要機能を洗い出すことで、サービス選定をスムーズに進められます。
最適なサービスを見つけ、ネットショップの出店を成功させよう
この記事では、モール型と独自ドメイン型の違いを明確にし、それぞれのおすすめサービスを徹底比較しました。モール型ネットショップと独自ドメイン型ネットショップには、下記の違いがあります。
モール型EC | 自社EC | |
初期費用・運用コスト | ×高い | ◯安い |
集客力 | ◯高い | ×低い |
価格競争 | ×起きやすい | ◯起きにくい |
利用できる機能 | ×少ない | ◯多い |
カスタマイズ性 | ×低い | ◯高い |
購入者の意識 | モールで購入 | ショップで購入 |
外部リンク | ×不可 | ◯可能 |
SNS連携 | ×しにくい | ◯可能 |
双方に一長一短があるため、
- 商品・ショップコンセプトとの適合性を検討
- ネットショップへの集客を軸に検討
- 必要機能の有無でサービスを検討
をメインに、利用サービスの選定を進めると良いでしょう。
また、利用サービスを決めかねる場合には、各サービスの無料体験を利用してみるのもおすすめです。