ECサイトを開設したものの、「商品登録って何から始めればいいの?」「商品ページを作ってみたけど、これで合っているのか不安」と感じている方も多いのではないでしょうか。
実は、商品登録や商品ページ作成でつまずいてしまう初心者の方は少なくありません。商品名の付け方がわからない、説明文に何を書けばいいか迷う、カテゴリの分け方がピンとこない、といった悩みは非常によく聞きます。
しかし、心配する必要はありません。商品登録には基本となる「型」があり、それを押さえておけば、誰でも魅力的な商品ページを作れるようになります。
この記事では、EC商品登録の基礎知識から、商品名の付け方、説明文の書き方、カテゴリ設定、在庫管理(SKU管理)まで、初心者が知っておくべきポイントを体系的に解説します。これからECサイトを始める方はもちろん、「もう一度基本を見直したい」という方にも役立つ内容です。
そもそも「商品登録・商品ページ作成」とは何か?
ECサイトで商品を売るためには、まず販売する商品を登録する作業が必要です。
商品登録とは、商品名・価格・在庫数・説明文・画像などの情報を、ECシステム(カートシステムや管理画面)に入力する作業のことを指します。そして、登録された情報をもとにお客さんが実際に見るページが商品ページです。このページを整えることが「商品ページ作成」にあたります。
登録した商品情報は、ECサイトのさまざまな場所に反映されます。
- 検索結果一覧
- カテゴリ一覧
- 商品詳細ページ
- サイト内検索
- 在庫・受注管理画面
ここが整っていないと、商品が見つからなかったり、魅力が伝わらなかったり、運営側での管理ミスが起きやすくなります。商品登録は、ECサイト運営の土台となる重要な作業なのです。
「商品登録・商品ページ作成」の3つの目的
商品登録には、大きく3つの目的があります。
1. お客さんに商品を正しく理解してもらう
実店舗と違い、ECサイトではお客さんが商品を手に取ることができません。そのため、商品ページが「商品そのもの」の役割を果たします。
2. 購入までの迷いを減らす
「この商品で間違いないかな?」という不安を解消し、スムーズに購入してもらうためには、必要な情報が過不足なく揃っていることが大切です。
3. 在庫管理や発送をミスなく行うための基盤を作る
正確な商品情報は、在庫管理や発送作業の効率化にもつながります。商品コードや在庫数が正しく登録されていれば、誤発送や在庫切れのリスクを大幅に減らせます。
ECでは商品ページが「店員」の役割を果たすため、登録の質がそのまま売上やお客さんの満足度に直結するのです。
1. 商品名の付け方
商品名は、お客さんが最初に目にする情報であり、集客と理解の両方を担う入口です。
適切な商品名を付けることで、以下の3つに良い影響を与えます。
- Googleなどの検索エンジンに表示されるか
- ECサイト内検索にヒットするか
- 一覧画面で「何の商品か」が瞬時に伝わるか
商品名の基本構造
商品名は、以下の構造で考えるとわかりやすくなります。
【商品ジャンル】+【主な特徴】+【補足情報】
たとえば、ワイヤレスイヤホンの場合は次のようになります。
- ワイヤレスイヤホン(商品ジャンル)
- ノイズキャンセリング(主な特徴)
- Bluetooth5.3対応(補足情報)
→「ワイヤレスイヤホン ノイズキャンセリング Bluetooth5.3対応」
初めてECサイトを訪れたお客さんが、**「何の商品か」と「自分が検索に使う言葉か」**の両方で判断できるようにすることがポイントです。
良い商品名をつける5つのポイント
① 商品の特徴がすぐわかる
何の商品か、どのような特徴があるかが一目で伝わることが重要です。「おしゃれなバッグ」より「本革 トートバッグ A4対応」の方が具体的でわかりやすいですよね。
② 覚えやすくて印象に残る
短くシンプルで、構造がわかりやすい名前が理想です。目安は3〜7文字程度。難しい漢字や馴染みのない英語は避けましょう。
③ 語感が良く、口ずさみやすい
「ふわふわ」「さらさら」のような同じ音の繰り返しや、3拍・5拍などリズムの良い言葉は記憶に残りやすくなります。
④ インパクト・オリジナリティがある
造語を作ったり、意外な組み合わせを使ったりすることで、他の商品との差別化ができます。
⑤ ストーリー性がある
「なぜこの商品が生まれたのか」「誰のためか」が伝わると、お客さんの共感を得やすくなります。
2. 商品説明文の書き方
商品説明文は、お客さんが購入を検討・判断する際に最も重要な情報です。実店舗でいえば、店員さんの説明にあたる部分といえるでしょう。
商品説明文の4つの役割
- 商品を正しく理解してもらう
- 自分に必要な商品だと感じてもらう
- 不安や疑問を解消する
- 購入の後押しをする
商品説明文の基本構成
商品説明文は、以下の5つの要素を順番に書くと、過不足のない説明文になります。
① 誰向けの商品か(ターゲット)
どんな人に向けた商品かを明確にします。
例:「忙しい朝でも手軽に美味しいコーヒーを飲みたい方へ」
② どんな悩み・課題を解決するか
お客さんが抱えている問題と、それをどう解決できるかを伝えます。
例:「時間がなくても、インスタントとは違う本格的な味わいが楽しめます」
③ 商品の特徴・強み(ベネフィット)
その商品ならではの特徴や、お客さんが得られるメリットを具体的に記載します。
例:「深煎りでコクがある/個包装でいつでも新鮮」
④ 仕様・スペック
サイズ、内容量、素材、賞味期限など、購入判断に必要な情報を記載します。
例:「内容量10g×10袋、原材料:コーヒー豆(ブラジル、コロンビア)、賞味期限6ヶ月」
⑤ 注意点・補足
使用上の注意や保管方法など、トラブル防止のための情報を添えます。
例:「開封後は早めにお召し上がりください/直射日光・高温多湿を避けて保存」
商品説明文を書くときは、「説得」ではなく「納得」を意識しましょう。お客さん自身が「これは自分に必要だ」と感じられる情報を提供することが大切です。
3. 商品カテゴリの設定方法
商品カテゴリは、ECサイト内の売り場の地図のような役割を果たします。適切に整理することで、お客さんが商品を探しやすくなり、運営効率やSEOにも良い影響を与えます。
カテゴリ設定の3つの目的
- お客さんが商品を迷わず見つけられる
- 運営側が商品管理・在庫管理を効率化できる
- 検索エンジンやサイト内検索でヒットしやすくなる
カテゴリ設定の基本ルール
① 大分類から小分類の階層構造にする
最初は大きなカテゴリを作り、商品数が増えてきたら必要に応じて小カテゴリを設定します。
例:「メンズ」→「トップス」→「Tシャツ」
② お客さん視点でわかりやすい名前にする
専門用語や業界用語は避け、お客さんが商品の特徴や用途をイメージできる名前にします。
③ カテゴリ数は最初から多くしすぎない
最初は5〜10個の大分類で十分です。商品数が増えてきたら、随時整理・追加していきましょう。
④ SEO・検索ワードを意識する
お客さんが検索しそうな言葉をカテゴリ名に含めることで、検索エンジンからの流入も期待できます。
おすすめのカテゴリ設計ステップ
- 商品をグループ化する基準を決める
- 大分類を決める(5〜10個程度)
- 小分類を作る(必要に応じて2階層まで)
- 検索キーワードと整合させる
- 商品を振り分ける
- 定期的に見直す
4. SKU管理の基本
同じ商品でも、色やサイズ、型番によって在庫や管理単位が異なることがあります。これを整理して管理するのがSKU管理です。
EC運営を始めたばかりの段階では馴染みがないかもしれませんが、商品数が増えてきたときに必ず必要になる知識ですので、基本を押さえておきましょう。
SKUとは?
SKU(Stock Keeping Unit)とは、在庫管理の最小単位のことです。
たとえば、Tシャツを販売する場合、「白・Sサイズ」「白・Mサイズ」「黒・Sサイズ」はそれぞれ別のSKUとして管理します。つまり、1SKU=1つの在庫単位ということです。
SKU管理が重要な理由
- 在庫切れや過剰在庫を防げる
- 誤発送や返品リスクを減らせる
- 売れ筋分析や仕入れ計画に役立つ
- セット販売やキャンペーンなど販売戦略を立てやすくなる
SKUの設計方法
① SKUコードを作る
英数字で統一し、順番を固定(商品-色-サイズ)するとわかりやすくなります。
例:Tシャツ(黒・Sサイズ) → TSH-BLK-S
② SKUごとに在庫を登録
例:TSH-BLK-M:在庫10個/TSH-BLK-L:在庫5個
③ SKU単位で価格や仕様を登録
色やサイズで価格が異なる場合も、SKUごとに設定できます。
④ 運用のポイント
- SKUルールを最初に統一しておく
- 必要以上にSKUを増やさない
- 定期的に在庫をチェックする
- SKU単位で売上データを集計・分析する
SKU管理を徹底することで、在庫トラブルや誤発送を防ぎ、効率よく売上を伸ばす土台を作れます。
まとめ
商品登録・商品ページ作成は、ECサイト運営の重要な基本です。ここで紹介したポイントを押さえることで、商品が見つかりやすく、魅力が伝わるページを作れるようになります。
商品名:何の商品かがわかり、検索に使われやすく、記憶に残る名前にする
商品説明文:ターゲット・悩み・特徴・仕様・注意点の5つを整理して「納得」を作る
商品カテゴリ:お客さんが迷わず探せるよう、大分類→小分類で整理し、SEOも意識する
SKU管理:色・サイズ・型番ごとに在庫を分け、誤発送や過剰在庫を防ぎ、分析にも活用する
ECサイトでは、商品ページがお客さんに商品を正しく伝え、購入を後押しする重要な窓口として機能します。この基本をしっかり押さえておくことで、売上アップやお客さんの満足度向上につながる強い土台を作ることができます。
ぜひ今回の内容を参考に、あなたのECサイトの商品ページ作りに活かしてみてください。

